エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

大手Web企業からエムスリーに転職し、プロダクトマネージャーとして働いた半年間の振り返り

こんにちは。エムスリーエンジニアリンググループ、プロダクトマネージャーの中村です。今年5月にエムスリーに入社してからあっという間に半年が経過しました。

医療業界には多くの課題があり、それらの課題を解決し医療を前進させるプロダクトをもっと生み出していきたいと思っています。そのためには、より優秀なプロダクトマネージャーの存在が必要だと感じています。

そこで今回は、一緒に切磋琢磨できるプロダクトマネージャー仲間との出会いを期待し、私がエムスリーに入社し学んだことや感じたことをご紹介します。

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シンプルでクリーンな雰囲気のエムスリーのエントランスです。

エムスリーへの入社を決めた理由

前職は、6,000人規模の大手Web企業でプロダクトマネジメントをしており、充実した日々を過ごしていましたが、一方で、自分が理想とするプロダクトを成功に導けるプロダクトマネージャーと、現在の自分との間にまだまだ埋まらないギャップがあることを感じていました。

そこで、プロダクトマネージャーとして個の力を伸ばすためには、よりチャレンジングな環境に身を置くことが必要だと考え、転職活動を開始しました。

エムスリーへの入社を決めた理由は、面接やオファー面談を通じて、以下の点を感じたことにより、エムスリーに転職することで確実にプロダクトマネージャーとして成長できると確信したことが決め手でした。

  • エムスリーは新規事業の立ち上げサイクルが速く、プロダクトマネージャーとして「製品を見つける」フェーズにチャレンジできる環境であること
  • 尊敬できるプロダクトマネージャーだと感じたVPoE山崎の直轄チームに所属し一緒に仕事ができること
  • エムスリーの面接は、他のどの面接よりも脳みそに汗をかかされたこと(面接での質問の鋭さ、突っ込みの深さから、普段の仕事でも鍛えられそうだと想像できました)
  • ポジティブフィードバックだけでなく、伸び代について、的確で納得感の強いフィードバックをいただいたこと

プロダクトマネージャーの働き方と担当プロダクト

実際入社してみると、エムスリーではプロダクトマネジメントが強く求められているということを、身をもって実感しました。

というのも、面接時に聞いていた通り、社内では本当に多くの新しい事業アイデアが次々と提案されています。プロダクトマネージャーは、ビジネスサイドの人から新しい事業アイデアを聞き、二人三脚で、課題定義~仮説検証を行っていきます。また、エンジニアリンググループ発案のプロダクトのアイデアもあります。 *1

そういった環境なので、私は今現在、3つのプロダクトを担当させていただいています。具体的に担当しているプロダクトについて、以下に簡単にご紹介します。

医師向け新規プロダクトの立ち上げ

以前のブログでご紹介させていただきましたが、医師の日々の診療における課題を解決するためのプロダクトの立ち上げを担当しています。詳細は、以前のブログ「医師版Stack Overflow」を開発していますに書いていますので、良ければご覧ください。

新規アプリのプロトタイピング

「エムスリーペイシェントサポートプログラム(以下M3PSP)」というB2E型のサービスがあります。M3PSPは、企業の従業員向けに、最適な医療を選ぶための支援を行うサービスです。このサービスの利用者向けにアプリを提供することで、サービス認知度向上を目指し、アプリのプロトタイピングを行っています。

ちなみに、MVPアプリはFirebaseで全て完結する設計とし、1週間で開発を行いました。このように、小さく始めることについて、ビジネスサイドを含めた理解がある環境です。

日本最大級の医師相談サイト「AskDoctors」のプロダクトマネジメント

既存サービスの改善を行いつつ、医師と患者の間にあるギャップを埋められるプロダクトに進化させていくために、サービスの利用者の方にインタビューやアンケートを実施し、ユーザー理解を深めながらプロダクトと向き合っています。

プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く中で鍛えられていること

ユーザー体験を設計する力

前述の通り新規事業の立ち上げにかかわることが多いため、プロダクトの一機能を考えるというよりも、プロダクトそのものを考える機会が必然的に多くあります。

そんな中、チームリーダーであるVPoEの山崎から、「UXとUIの距離の捉え方が近すぎるのでは?」というフィードバックをいただきハッとしました。

ユーザーの時間はスマホやPCの画面の外に広く広がっていますので、UIに閉じずにユーザー体験全体を設計しないことには、医療業界を変えるような革新的な体験は生み出せないと思います。

山崎からのフィードバックを受け、ユーザー体験全体を設計する力を付けるべく、学習と実践を繰り返しています。

プロダクトを良くしていくためのコミュニケーション

前職では、関係部署の利害関係を把握し、最適な落としどころを見つけるといった「調整」が求められていました。

一方、エムスリーでのコミュニケーションは、相手を尊重しながら良いプロダクトを生み出すために建設的な議論ができることが強く求められます。特に難しいのが、ビジネスサイドとのコミュニケーションです。事業開発のプロフェッショナルに対し、プロダクト開発のプロフェッショナルとして、対等に議論を交わしていく力が試されます。そのためには、自分自身がプロダクトマネージャーとして成長することはもちろん、足元の成果を着実に出し、信頼関係を構築することが大切だと考えています。

プロダクトマネージャーから見たエムスリーの魅力

新規事業の立ち上げサイクルが速く、チャレンジできる

前述の通り、社内では新規事業が次々と提案されますので、「製品を見つける」フェーズにおける経験を積むことができます。

一緒に働く仲間

プロダクトマネージャーとして、多くの場合、最も一緒に仕事をするのはエンジニアだと思います。エムスリーのエンジニアはとても魅力的な方が多く、彼らと一緒に仕事をする中で多くの刺激を得ることができています。

手前味噌ですが、技術力の高さに加え、具体的に下記の点が素晴らしいと思っています。

  • 利益など具体的な成果へのこだわりが強い
  • ユーザー目線で徹底的に考えつくし妥協しない
  • 技術が大好きでTechTalk*2やTechBlogなどアウトプットに積極的

フラットさ

入社して驚いたのが、組織として階層が少なく、ミーティングで代表取締役の谷村にプレゼンする機会が普通にあるということです。 提案したことに対して谷村から意見をもらうこともありますが、あくまで「谷村のいち意見」であって、最終的な判断は担当者に任されているというのは、エムスリーのフラットさを最も表していると思います。

まとめ

今回のブログでは、エムスリーにおけるプロダクトマネージャーの働き方を具体例を交えてご紹介した後、プロダクトマネージャーがエムスリーで働くメリットについて自分なりに感じていることを書かせていただきました。

エムスリーのミッションである「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コスト一円でも減らすこと」を実現するプロダクトを作るべく、これからもストレッチなチャレンジをし続けていきたいと思います。

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エムスリーのプロダクトマネージャー4名が、具体例を交えながら、エムスリーにおけるプロダクトマネージャーの働き方についてご紹介します。

このブログを読んで、少しでもエムスリーのプロダクトマネジメントに興味を持っていただけたら、ぜひ遊びに来てください!プロダクトマネジメントについてお話できることを楽しみにしています。

m3-engineer.connpass.com

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エムスリーは特に、「製品を見つける」フェーズにおいてチャレンジしたいプロダクトマネージャーにとっては、非常にチャレンジングな環境だと思います。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひカジュアル面談でお話しましょう!

プロダクトマネージャー(エンジニアバックグラウンド) / エムスリー

jobs.m3.com

*1:具体的なプロセスについてはVPoE山崎のブログをご覧ください。

*2:エンジニアリンググループで毎週金曜日に開催している勉強会です。技術のこと、数学のこと、電子工作のことなど、自由なテーマで発表します。発表枠がオープンするとすぐに埋まってしまうほど人気があります。