エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

超一流のプロダクトマネージャーへの道

こんにちは。エンジニアリンググループ プロダクト支援チームでプロダクトマネージャーをしている中村です。

2019年5月にエムスリーに入社してから、早4年が経ちました(うち1年半の出産・育児のための休業期間を挟んでいます)。

ちなみにエムスリー入社前の経歴としては、大手メガベンチャーの事業企画からキャリアをスタートし、企画職、プロジェクトマネージャー等を経てプロダクトマネージャーを3年ほどやっていました。

私がエムスリーに入社してから半年後の2019年11月に、以下の記事を書いていました。

www.m3tech.blog

当時の記事に書いた通り、私がエムスリーへ入社を決めた理由は下記4点でした。

  • エムスリーは新規事業の立ち上げサイクルが速く、プロダクトマネージャーとして「製品を見つける」フェーズにチャレンジできる環境であること
  • 尊敬できるプロダクトマネージャーだと感じたVPoE山崎の直轄チームに所属し一緒に仕事ができること
  • エムスリーの面接は、他のどの面接よりも脳みそに汗をかかされたこと(面接での質問の鋭さ、突っ込みの深さから、普段の仕事でも鍛えられそうだと想像できました)
  • ポジティブフィードバックだけでなく、伸び代について、的確で納得感の強いフィードバックをいただいたこと

入社から4年が経ちましたが、入社時に想定していた以上にエムスリーはプロダクトマネージャーにとって成長機会に溢れる環境だと感じています。

そこで今回は「プロダクトマネージャーの成長」をテーマにブログを書きたいと思います。

プロダクトマネージャーの成長3段階について

エムスリーエンジニアリンググループ プロダクト支援チームではプロダクトマネージャーが学びを共有する定例MTGを週次で開催しています。

その定例MTGや個別の1on1の中で、山崎さんがよくプロダクトマネージャーの成長を3段階に分けて説明しています。プロダクトマネージャーとしての自分自身の現在位置を把握する上で、分かりやすいベンチマークになるため、まずはじめにご紹介します。

  • レベル1:プロジェクトマネージャーから脱却しアジャイル開発をうまく回せる段階です。
  • レベル2:レベル1に加えて、プロダクトマネジメントの技法を身に着けている段階。年間利益10億円程度の収益を生み出せるというのがこのレベルです。
  • レベル3:ここまで来ると超一流のプロダクトマネージャーとなります。年間利益 50~100 億を作れるレベルです。バーニングニーズを見つけ、マーケティングも使いこなし、更に経営もできるようなプロダクトマネージャーとなります。

このプロダクトマネージャーの3段階の話については、先日開催されたイベントにて取締役CTO兼VPoPの山崎さんが語っています。

その内容をまとめたブログご覧いただくのがわかりやすいと思いますので、以下にご紹介させていただきます。

note.com

note.com

zenn.dev

入社当時の私はレベル1のプロダクトマネージャーでしたが、この4年間でなんとかレベル2まではステップアップできたかと思っています。 具体的に、レベル1とレベル2でどう変わったのかということを、Before/Afterを比較する形でご紹介していきたいと思います。

レベル1からレベル2への進化のBefore/After

「教科書通りのプロダクトマネジメント」から「ショートカットするプロダクトマネジメント」へ

エムスリーに入社した当初は、プロダクトマネジメントを教科書通りに進めていくことが、プロダクト開発を成功させる確率を上げることだと思っていました。

まだプロダクトマネジメントの実戦経験が浅く、一方で、本・研修・勉強会等で得た知識はあり、それを丁寧に実践していけばプロダクト開発を成功させられると信じてやみませんでした。

しかし、エムスリーで仕事をする中で、プロダクトマネジメントのステップを状況に応じてショートカットすることが、スピード感を持ってプロダクト開発を進めるために重要だということを学びました。

もっと言うと、プロダクト開発の成功のためには、スピードが重要な要素となるということを学びました。

この学びについては、以前執筆した以下のブログに記載しています。

www.m3tech.blog

「アウトプットにこだわるプロダクトマネジメント」から「アウトカムにこだわるプロダクトマネジメント」へ

エムスリーに入ってから学んだこととして、トップレベルで役に立っているのが、「八百屋理論」です。

logmi.jp

以前の私はまさに「KPIの成長から遠いことをやりがち問題」に陥りがちでした(当時はそのことにすら気づいていませんでした)。

プロダクトを成功させるということの解像度が低かったため、良いプロダクトを作るということが単にUIUXが良さそうなプロダクトを作るということになっていたように思います。

それが、八百屋理論により、プロダクトの成長のために何をすべきかという考え方が大きく変わり、常にバックログの優先順位を考える際にはKPIの成長に遠いことをやろうとしていないか・やっていないかを自問自答するようになりました。

「アイデア勝負」から「ワイドオプションで考える」へ

今思い返すと、以前は1つのアイデアに絞って考えを深めて行くスタイルでしたが、エムスリーで仕事をする中でワイドオプションで考えることを徹底するようになりました。

「ワイドオプションで考える」ということは、エムスリーのプロダクトマネージャーであれば徹底的に叩き込まれます。

さらにエムスリーの場合、プロダクトマネージャーに限らず皆が自然に行う所作として浸透しています。

そのため、ワイドオプションで考えきれていない時には、山崎さんだけでなく事業責任者やチームメンバーなど周囲からフィードバックをもらえるため、自分の思考の狭さに気がつくことができます。

今後の成長について

入社初日に、取締役の山崎さんから伝えられたのが「年間50億円以上の利益を生み出すプロダクトマネージャーになってほしい」ということでした(すなわちプロダクトマネージャーとしてレベル3に到達することが期待されています)。

これは私だけでなく、エムスリーのプロダクトマネージャー全員に期待されることです。

まだまだレベル3に到達できているわけではありませんが、エムスリーで働く以上、「年間50億円以上の利益を生み出すプロダクトマネージャーになること」を目標とし、事業を成長させることができるプロダクトマネージャーを目指して行きたいです。

ではそのためにこれから身につけていくべき能力とは何か。それは、「プロダクトの世界観を作れるようになること」だと思っています。

今後は、超一流のプロダクトマネージャーの手本を見ながら、プロダクトの世界観をどのように作っていくのかを学んでいきたいです。このテーマに関して学びが深まった際には、ブログでもご紹介できればと思っています。

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