エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

エムスリーでプロダクトマネージャーとして働くということ(デジカル編)

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こんにちは、 エムスリーエンジニアリンググループ、プロダクトマネージャーの岩田です。 7月からエムスリーに入社し、主にエムスリーデジカルというクリニック向けの電子カルテのプロダクトマネージャーとして働いています。

今回は私が携わっているエムスリーデジカルというプロダクトの内容とその面白さを紹介させて頂きます。 エムスリーでは多数のプロダクト開発が行われており、どれも非常にチャレンジングかつ優秀なビジネスチーム、エンジニアチームと働くことができる職場です。 こうしたエムスリーの取り組みについて興味を持って頂けたら幸いです。

プロダクト紹介

エムスリーデジカル(以下デジカル)とは、開業医向けのクラウド型電子カルテです。 「開業医の手間を削減する」というコンセプトに基づき、直感的なUI、アルゴリズムを活用した入力補助、紙カルテのような書き心地のiPadアプリなどを提供しております。

なぜエムスリーが電子カルテ市場に参入したのか

デジカルは2015年にリリースされたプロダクトです。一方で電子カルテそのものは2000年代からすでに多くの他社プロダクトがリリースされており、決して目新しいものではありませんでした。
しかし我々は既存の電子カルテには多くの点で不足している機能や利便性があると判断し、後発組であることを承知の上でこの市場に参入しました。ここでは我々のプロダクトの特徴である「クラウド」と「自動学習機能」についてご紹介させて頂きます。

クラウド

今や多くのソフトウェアはオンプレミスではなくクラウドで提供されています。金銭コスト、運用コスト、利便性などの諸条件においてクラウドのソフトウェアはオンプレミスに対して優位性を持っているとされていることが背景にあります。このブログを読まれている方々には当たり前の事かもしれません。

しかしこと電子カルテに限ると、クラウドはまだまだ圧倒的に少数派です。正確な統計はありませんが、世の中の開業医向け電子カルテの90%以上はオンプレミス型であるとされています。この背景としては、医療行為や医療事務といったドメイン知識を要する電子カルテ業界の参入障壁の高さ、クラウドのサーバーと院内機器を連携する機能の開発難度の高さといったクラウド浸透を阻む障壁があったと考えております。

エムスリーはこれらの障壁を超えてクラウド型電子カルテを業界に浸透させることを可能とするケイパビリティを有していました。ドメイン知識については日本の医師の9割がアカウントを持つm3.comというサイト経由で医師にヒアリングやユーザビリティテストを行うことで獲得。開発難度の高さについては、かねてから行っていたエンジニアの積極的な(=事業投資的な)採用活動によってジョインしてもらった弊社の優秀なエンジニアが解決することに成功しました。

自動学習機能

開業医の仕事は、患者さん一人一人と向き合い、彼らの心身の健康及び人生をより善きものにするために様々な医療行為を施すというものになります。医療ニーズの多様化や高齢者の増加に伴い、地域に根ざした診療所のニーズは今後も高まることが予想されます。こうした状況で、開業医の業務量をいかに削減できるかということは重要なテーマになります。

我々は前述したm3.com経由で開業医にコンタクトを取り、彼らの業務を徹底的に観察しました。これを通じて見えてきた事実として、実は開業医の診察には繰り返し作業が多く含まれているが、既存の電子カルテはこれを十分に鑑みることができていないというものでした。

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https://digikar.co.jp/feature より引用

デジカルではこの繰り返し作業に着目し、使えば使うほど賢くなり、入力の手間が省ける電子カルテを開発しました。この自動学習機能は多くのユーザー様からご好評頂いている、デジカルの目玉機能です。

エムスリーでプロダクトマネージャーとして働く面白さ・やりがい

ここからは、デジカルにプロダクトマネージャーとして関わっていく中で感じた面白さややりがいについてお話させて頂きます。

初代プロダクトマネージャーVPoE山崎の存在

ここまで私が偉そうに書いてきましたが、デジカルというプロダクトの初代プロダクトマネージャーは弊社VPoEの山崎です。これまでに述べてきたプロダクト構想はすべて彼が中心となって練り上げられたものになります。

ITコンサルからプロダクトマネージャーへの転身を考えたとき、優秀なプロダクトマネージャーから薫陶を受けることができるという条件は私の中で最もプライオリティが高いものでした。この条件が満たされた中で実務にあたることができる今の環境は非常に恵まれていると感じております。

そんなVPoEのインタビューはこちら↓

www.m3tech.blog

メンバーも強い

またプロダクトマネージャーに限らず、エンジニアやビジネスのメンバーも非常に強いです。実はエムスリーのビジネスのメンバーは元戦略コンサルや事業会社の経営企画部門出身といったすごい経歴かつ高い能力を有しております。特にエムスリーデジカルの社長である尾崎からは日々鋭いツッコミを頂き、冷や汗をかきながらプロダクト戦略を練り上げています。

エンジニアの方は積極採用中ではありつつも決して採用基準には妥協せず、技術力が高いことは前提としてチームやビジネスへ直接貢献できる優秀なメンバーが揃っております。直近でも数名のエンジニアにジョインして頂きましたが、開始数日で本番リリースを実行するなど、意欲もスキルも高い方々でした。

そんなデジカルのCTOの記事はこちら↓

www.m3tech.blog www.m3tech.blog

ラディカルな戦略を推奨するカルチャー、マネジメント

エムスリーではm3.comを基軸とした事業基盤を既に確立しております。一方で、医療に関することであればm3.comにとどまらず様々な領域へ進出していくということが全社的に求められているフェーズでもあります。

上述したデジカルの戦略も同様ですが、競合の類似プロダクトを出して市場の2番手や3番手を目指すのではなく、市場そのものを変えたり、既存にはないプロダクト戦略を打ち出すことでラディカルに攻めることが推奨されるカルチャーが社内で醸成されています。財務的な安定性とチャレンジングな事業戦略を推奨するカルチャーの両立は非常に難しいと私は考えておりますが、エムスリーはこれが実現できている稀有な例だと感じます。

イベント告知

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プロダクトマネージャー(エンジニアバックグラウンド) / エムスリー

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