こんにちは、こんばんは。先日、キャンプにいってBUNDOKのソロベースEXをおろしたら、インナーテントを釣るベルトが秒でブチ切れて、ぴえんな気分になった執行役員CTO兼VPoPの山崎です。ちなみに切れたベルトは後日自力で裁縫をして復活しました。
さて、驚いた方も多かったかもしれませんが、下記の記事の通り、5/1よりばんくしこと河合俊典さんにエムスリー3代目VPoEとして入社頂きました。
本日は、その背景と理由、これからのエムスリーエンジニアリンググループ(以下、エンジニアリンググループ)の戦略について皆さんに共有できればと思います。
はじめに
エンジニアリンググループでは、2017年12月のVPoE新設をきっかけとして様々な組織改革を行ってきました。
そこから5年半で、事業もエンジニア組織も大きく成長しており、新たな課題が見えてきました。
今回の取り組みも、さらに事業を伸ばし、そのためにエンジニア組織を強化するための重要な打ち手と考えています。
新しい戦略
ずばり、新しい戦略として、エムスリー本体のエンジニア組織の強化と、グループ会社のエンジニア組織のサポート強化の両立を目指します。
IRで発表している通り、エムスリーでは年間20件以上のM&Aや合弁事業を成功させています。例としてエムスリーキャリア株式会社は立ち上げから11年で売上が0から140.8億円(2021年度)と増加し、今も伸び続けています。
それらの事業をエンジニアリングのプロフェッショナルとしてサポートしていくのも、エンジニアリンググループの大切な仕事であり、代々グループリーダーがグループ会社の役員を兼務するなど、その責任を果たしてきました*1。今では、チームリーダーやメンバークラスもグループ会社の役員を兼務したり、グループ会社のビジネス成長のためのサポートに落下傘していたりします。
これらの取り組みをより強化するために、エンジニアリンググループでは、2019年4月よりグローバルプロダクトチームを、2021年4月よりグループ会社支援チームを編成し、国内外問わず、グループ会社のエンジニア組織支援(または直接的なビジネス支援)のノウハウを蓄積しています。
そのような流れから、前VPoEの岩佐淳史さんには、2023年4月よりエムスリーキャリア株式会社の取締役に就任してもらい、グループ会社支援について一層力を入れて行くことになりました。
ばんくしこと河合俊典さんがエムスリー3代目VPoEに就任
ばんくしこと河合俊典さんにエムスリー3代目VPoEをお願いした理由ですが、結論から言うと、ばんくしこと河合俊典さんにVPoEを引き継いでもらうことが、エンジニアリンググループのギークでユニークな文化を拡大し、エンジニアリンググループの事業成果を最大化していくために、最も良さそうだと判断したためです。
エンジニアリンググループでは、エンジニアにはエンジニアらしく、ギークさを大切に仕事をしてもらいたいと考えています。欧米のビックテックに見られるように、多くの企業ではエンジニアリングとビジネスをできる限り切り離すことによってこれを実現しようとしている様に見えます。一方で、私は現在、これとは反対の立場を取っており、エンジニアリングの成果がビジネスにできる限り直結するような環境を作る=顧客価値の創造にできる限り直結するような環境を作ることによって、エンジニア組織が尊重される環境を作ってきました。
エンジニアは本質的に、直接お金にならないものを作っていても楽しいものです。一方で、それだけでは経営陣の信頼もビジネスサイドの信頼を得ることも出来ません。リファクタリングも長い目で見れば売上利益に直結していると言えるでしょう。
ビジネスサイドの力も借りながら、エンジニア組織の皆で協力して、顧客価値の創造ができれば、それがいずれ対価に交換されます。そこにエンジニア組織の全員が真摯に向き合うからこそ、エンジニア組織に裁量がもたらされ、エンジニアがエンジニアらしく、ギークな文化の中で仕事をしていくことができると考えています。
ばんくしこと河合俊典さんとは、卒業後に何度か話す機会があり、理想的なエンジニア組織とはどういうものなのか、なぜそれを生み出すのが難しいのか、なぜエムスリーではうまく行っているのか、色々と話し合ううちに、彼ならVPoEを任せられる人材だと考えるようになり、VPoEとしての復帰をオファーするに至りました。
これから進む未来
エムスリーグループのコーポレートミッション「インターネットを活用し健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、 不必要な医療コストを1円でも減らすこと」を実現するために、私達は、エムスリー本体のエンジニア組織の強化とグループ会社のエンジニア組織のサポート強化を同時に行い、エムスリー本体とグループ会社の事業を引き続き拡大していきたいと考えています。
エンジニアを始めとしたプロダクト開発組織のメンバーがこのチャレンジに楽しく取り組める様に、ギークでユニークな文化を作り、ギークでユニークな仲間を集め、ギークでユニークなプロダクトやサービスを開発出来たら最高だと思います。
日本、世界の医療を前進させるために、新しい戦略を次々と考えていきたいと思いますので、引き続き応援してもらえると嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本日は、ばんくしこと河合俊典さんにエムスリー3代目VPoEとして戻ってきてもらった理由について書き連ねてみました。
さらに詳細を知りたい方は、カジュアル面談などで質問頂ければと思います。
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*1:登壇資料等のプロフィール見て頂ければわかりますが、私も多数のグループ会社の役員を兼務してきました