こんにちは、CTO の矢崎 (@saiya_moebius) です。
JJUG というイベントにて、Java Quiz などの配布や登壇発表をいたしました。
JJUG CCC
JJUG (Japan Java User Group) は日本最大の Java コミュニティであり、CCC (Cross Community Conference) は毎年の春と秋に開催されているコミュニティイベントです。
狭義の Java だけでなく JVM が関連する色々なトピックについて語ったり交流が行われています。タイムテーブル をご覧いただければ伝わると思いますが、運用・デプロイ・アーキテクチャ・ライブラリ・ツールといった様々なトピックが、異なるバックグラウンドの方によって語られています。Java / JVM のコミュニティの魅力である多様性や懐の広さを感じられる大変すばらしいイベントです。
弊社エムスリーは、今回も JJUG CCC 2019 Spring をスポンサーしており、登壇発表と Quiz の配布もいたしました。
発表
矢崎からは "パッケージ管理していなかった既存システムに後付けで Gradle を導入した話" と題しまして、歴史の長いプロダクトの改善に対する戦略的なアプローチの考え方と、Gradle の後付け導入のための具体的テクニックをご紹介しました:
※ スライドではなく文章形式でご覧になりたい方は Qiita 版をどうぞ
パッケージ管理ツール(Gradle 等)を既存プロジェクトにあとから導入するテクニックは意外と情報がないのですが、レガシー改善の進め方といったノウハウ含めて、必要としている方にはご参考になるかと思います。
Quiz
当日のブースでは Java Quiz を配布いたしました。シンプルですが Java の仕様や JVM の意外な振る舞いが関わるクイズであり、普段意識せずに使っている JVM の挙動を知るよいきっかけをご提供できて幸いです。Java Quiz の blog 記事に Quiz の再掲載と解説へのリンクがございますので、JJUG で Quiz をご覧になっていない方もご覧になっていた方も見ていただければと存じます。
アンケート
イベント会場では、紙にシールを貼る方式でのアンケートにも多くの方が協力してくださりました。
Java のバージョン
8 が多めな結果になりました。多くの方が「そろそろバージョンアップしないといけないのですが...」と言いつつも 8 にシールを貼られており、8 からのバージョンアップがかなりメジャーな課題感であることが浮き彫りになった形です。また 5, 6, 7, ME(!) という方もおられました。しかし 11 の利用も意外と増えてきてもいることも見て取れます。
パッケージ管理ツール
パッケージ管理ツールについては、サーバーサイドでは Maven と Gradle がおおむね拮抗、ネイティブアプリではもちろん Gradle 一強、という結果になりました。歴史的に Maven が先発であり機能的にも圧倒的な差がないにもかかわらず Gradle の利用が広がっていることが見て取れます。
以下のように、国外から来日されていた方にも、日本の Java コミュニティが意外と保守的ではないという感想があったようです:
Another survey at #jjug_ccc, this time about build tool. Surprisingly high ratio of #gradle. I though Japanese market was rather conservative. Perhaps a self-selection bias? pic.twitter.com/5Ji3G1RBeo
— Jaromir Hamala (@jerrinot) 2019年5月18日
Tech blog
また、予想以上の人気で午前中に在庫切れになってしまったのですが、本 tech blog の記事のうちいくつかを印刷して配布いたしました:
ぜひ本 blog の記事を見ていただいて、よろしければ @m3_engineering をフォローしていただければと存じます。Blog の更新などを随時お知らせいたします。
まとめ
JJUG CCC のイベントは例年規模が大きくなってきているそうですが、今回はかなりの数の方が来場されており、当社の催しでもさまざまな反応をいただけたのが大変興味深かったです。バックグラウンドが様々な方がおられるなかで良いコンテンツやネタをどう共有・コミュニティ還元するかは悩みどころですが、今回のアンケートや quiz は一般的なトピックでありつつも刺さる方が多かったようで幸いでした。
こうしたコミュニティとの関わりを通じて、微力ながらも業界に何かしらの恩返しをしてゆければと存じます。
We are hiring!!!
弊社エムスリーはインターネット技術を用いて医療にまつわるムダを改善したり、新たな可能性を実現することを目指しています。そのために、こういった技術的なバックグラウンドを知ることで無駄なく価値あるコードを書くことに興味のあるエンジニアの方を絶賛募集中です。この記事や他の記事を読んで興味を持った方はぜひ下記リンクよりご応募ください!