エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

【Tech Talk 動画紹介】 WSL2 を個人開発で活用している話

エンジニアリンググループの山口 (@no_clock) です。

1 年半ほど前、社内 LT 会 (M3 Tech Talk) で「 WSL2 (Windows Subsystem for Linux 2) が結構良さそう!」という LT をしました。 LT 当時は「現時点ではなんとかなっている」と表現しましたが、 1 年半経ったいまも個人開発で活用しています。

動画は YouTube に、スライドは Speaker Deck にあります。興味があればご覧ください!

スライド: Windows Subsystem for Linux 2 と Visual Studio Code Remote (SSH|WSL) - Speaker Deck

個人開発の様子

Windows 10 でのスクリーンショットです。 Windows だけで動くものは Windows で、それ以外は WSL2 (Ubuntu 20.04) で実行しています。

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P2P地震情報の開発で、 p2pquake/jmaxml-seis-parserp2pquake/epsp-peer-cs を開いている

混沌としているように見えますが、 WSL2 は非常にシームレスに使えます。 WSL2 であることを意識させられる機会は少ないです。

「 Windows での環境構築でハマる」「デュアルブートや仮想マシンのセットアップに時間を費やす」といった楽しくも辛い部分から解放されました。

Nerd Fonts も綺麗に表示される Windows Terminal

ターミナル Windows Terminal は操作感が大変良く、 Nerd Fonts も綺麗に表示されます。余談ですが、公式のチュートリアルでも Nerd Fonts に触れられています( Windows ターミナルのカスタム プロンプトのセットアップ | Microsoft Docs)。

キー操作は変更でき、 Vim の矩形ビジュアルモードと Windows の貼り付けとの競合 (Ctrl+V) も避けられます。

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初めて Raspberry Pi を手に入れたとき「ただの Linux マシンだな(だからこそ嬉しい)」という感想を持った記憶がありますが、 WSL2 にも同様の感想を持っています。

ただし、 OS を跨ぐファイルアクセスは遅いので注意が必要です。 Tech Talk では明言できていませんでしたが、 2 倍以上掛かることがあります。

~/develop/js_test $ yarn install
(略)
Done in 65.01s.
/mnt/c/Users/takuya/Develop/js_test $ yarn install
(略)
Done in 148.53s.

とはいえ、 WSL2 は大変便利です。みなさんも WSL2 を活用して楽しい個人開発の沼にハマりましょう。

3 行でまとめ

  • 1 年半使ってみて、やはり WSL2 は便利
  • 非常にシームレスだが、OS を跨ぐファイルアクセスは遅いため注意
  • 個人開発は楽しい

We are hiring!

ここまで WSL2 が便利という話しかしていませんね。でも、こういった話でワイワイ盛り上がるのがエムスリーのエンジニアリンググループの魅力です。

社外の方も Tech Talk にご参加いただけます。以下ページの「カジュアル面談はこちら」からお申し込みください!