デジカルで開発をしている末永(@asmsuechan)です。新卒です。メタバースって単語をこの記事で初めて使いました。
0. 3行で
- VRヘッドセットを被ってプログラムを書きたい
- Immersedが仮想モニター増やせるし低遅延だしで使いやすい
- 長時間使うと首が痛い
1. Oculus Quest 2
昨年11月ごろ、偶然ヤフオクで見かけたOculus Quest 2を酔った勢いで入札したら無事落札してしまいました。(昨年末Metaになりましたが私が買った時はまだOculusでした)
どうせ買ったのだし面白そうだからVR空間内でプログラム書いてみるか、と思いチャレンジしてみました。
2. VRオフィス
Oculus(Meta) Questを使ってVR環境でプログラミングしたい!って思った時、以下の選択肢が出てきます。
このうち無料でmacOSから使えるImmersedとHorizon Workroomsを試しました。
3. Horizon Workrooms
Facebook謹製のVRコラボレーションツールです。
特徴は以下のようになります。
- Facebook謹製
- 複数人で作業ができる環境を作れる
- キーボードのVR空間内持ち込み可
- 自分のデスクスペースを認識可能
- VR空間のカスタム性は低い
- Intel MacのCatalinaかBigSurでしか動作しない
- まだバグ多し
3.1 手元の様子
手元の画面はこうなります。机の位置・高さなどを初期設定することで現実の机の上にマシンがあるのと同じ感覚で作業できます。
3.2 共有モニター
ルーム中には大きな共有モニターがあって、自分のデスクトップを投影できます。なお共有モニターの隣に場所を移動してプレゼンをできます。この辺りがコラボレーションツールっぽさを強めていますね。
3.3 手書き同期
また、手元のメモパッドをルーム中のホワイトボードに同できます。これ、コントローラーのお尻の方を使って机の上で書くんですけど意外と普通に書けます。
3.4 問題点
これだけだと結構みんなでワイワイとオフィスにいる感覚でプログラミングができるのではないか?と思ったのですが残念ながら遅延が大きく作業には向いていませんでした (2021年12月の状況)。
キー入力して実際に表示されるまで平均0.5秒、最大1秒の遅延があったため入力が非常にストレスフルでした。まだベータ版なので今後のアップデートに期待ですね。
4. Immersed
さて今回の本命Immersedです。
Immersedの特徴は以下のようになります。
- ジェスチャ操作可能
- VR上のバーチャルキーボードも使える
- 複数人で作業するのは有料
- VR空間は多少カスタムできる
- モニターが5枚まで増やせる (解像度が4Kまで選べる)
4.1 モニターを増やせる
これが結構いい機能なのですが、仮想モニターを5枚まで増やすことができます。解像度は4Kまであって非常に便利です。
モニタ設定画面を開いている様子です。手前の右側に出ているのが解像度選択リスト、奥の右側に写っているYouTubeの画面が仮想モニターです。
4.2 低遅延
コーディングをするにあたって大事になってくるのがキーボード入力の表示遅延です。Immersedはこの点が非常に優秀でした。
このスクショの状態はインターネットを介した通信モードなのですが遅延が3ms。非常に早くてどうやっているんだろうと思います。なおWi-Fi DIRECTというモードもあってインターネット経由が遅い場合はこちらを使うと良いようです。
5. まとめ
ここではVRヘッドセットを使ってプログラミングができるか挑戦してみました。ソフトウェアは実用的なものもあるがデバイスがまだ重いので長時間の作業にはまだ不向き、というのが私の結論です。
なお最近はOculus Quest 2でアニメや映画を見ているのですが映画館で見ている感覚でとても体験が良いです。せっかく買ったのでまだ活用の術を模索していきたいなと思っています。
6. 関連リンク
VR空間内で作業をする、という主旨の記事はいくつか出ています。ご参考までに。
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