エムスリーエンジニアリンググループ AI・機械学習チームでソフトウェアエンジニアをしている中村(@po3rin) です。
技術書典11のサポーターをしているエムスリー ですが、今回有志で新刊を携えて参戦します。近年ホットなRustや機械学習、k8s、検索、ハイパーカジュアルゲームといったワードで、今回も多様な分野・技術について弊社スタッフが執筆いたしました。
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今回もギークな内容盛りだくさんでお送りします。今回の記事では皆さんに新刊を手に取ってもらえるように、各章がどんな内容になっているのかを紹介します。
- 技術書典とは
- 第1章 検索タスク抽出問題とその解き方
- 第2章: Krustlet on Raspberry Pi 入門
- 第3章: ハイパーカジュアルゲーム開発超入門
- 第4章: Rustによる機械学習概覧
- 第5章: TypeScriptで頑張るドメイン駆動設計
- まとめ
技術書典とは
技術書オンリーの同人誌イベントです。今回で11回目になります。エムスリーはサポーターとしてスポンサーしており、今回は有志で「エムスリーエンジニアリンググループ執筆部」というサークル名で参戦します。
第1章 検索タスク抽出問題とその解き方
中村(@po3rin) が担当する章です。
検索ログからユーザーのアトミックな検索意図を捉えるための検索タスク抽出問題とそれを解決するための理論やアルゴリズムを紹介し、読者の皆様が検索タスク抽出への第一歩を踏み出せる内容になっております。
検索ログは検索評価指標や、Query Rewriting、Query Suggestions、ユーザー興味分析などの各種アルゴリズムで広く利用されるデータです。これらのアルゴリズムの精度ために検索タスクというアトミックな検索意図にクエリ群を分割することが必要になります。この章では検索セッションについて紹介し、検索セッションの問題点を指摘した後に、検索セッションから検索タスクを抽出するアルゴリズムを紹介します。
本章を通して検索タスク抽出を学びより良い検索アプリケーションを開発する一助になれば幸いです。
キーワード: 検索、Query Understanding、自然言語処理 ターゲット: • 検索機能に携わる方 • 検索クエリをデータとして分析、利用している方
第2章: Krustlet on Raspberry Pi 入門
北川(@kitagry)が担当する章です。
今回はKrustletを使ったk8sクラスタを作りたいという人向けに一からKrustlet環境を構築する手順とRustで作成したWASMをk8s上で動かす手順を説明しました。 一度環境の作成と動作方法の確認までできれば、そのあとも自分でいろいろと遊べて楽しいと思います。
キーワード: Krustlet Kubernetes WASM WebAssembly Rust ターゲット: * WASMとKubernetesに興味がある方 * Raspberry Piを寝かせている方
第3章: ハイパーカジュアルゲーム開発超入門
丸尾(@snowhork)が担当する章です。
近年、スマホゲーム業界には、ソシャゲの他にハイパーカジュアルゲームというジャンルが流行しています。 この章では、ハイパーカジュアルゲームとは何か、ソシャゲと比較しつつ解説していきます。 また、個人開発でハイパーカジュアルゲームに参入するための方法を紹介した入門書にもなっています。
キーワード: スマホゲーム、ハイパーカジュアルゲーム ターゲット: ・スマホゲーム業界に興味がある方 ・スマホゲーム開発に興味がある方、特にハイパーカジュアルゲーム開発に興味がある方
第4章: Rustによる機械学習概覧
河合(@vaaaaanquish) が担当する章です。
機械学習、データ分析と言えば、もっぱらPython、R、C/C++、Juliaといったプログラミング言語が思い浮かぶ訳ですが、近い将来、私はそこにRustが入ってくるだろうと確信しています。
機械学習モデルを扱う事例や方法をPythonと比較しながら総覧し、機械学習の側からRustへ歩み寄る第一歩となる文書を書きました。
私の最近の機械学習とRustへの想いが詰まってますので、是非ご一読下さい。
キーワード: Rust、機械学習 ターゲット: • Rust による機械学習モデル実装の事例 • Rust と Python による機械学習モデリングの比較 • Rust で書かれた機械学習ライブラリの概論
第5章: TypeScriptで頑張るドメイン駆動設計
西名(@mikesorae) が担当する章です。
近年Next.jsやNestJSでのWebアプリケーション開発事例を聞く機会が増えてきており、バックエンドTypeScriptの盛り上がりを感じます。 元々ドメイン駆動設計に関心があったので、TypeScriptでどこまでモジュールや型の表現が可能なのかを模索してみました。
キーワード: TypeScript、ドメイン駆動設計、NestJS ターゲット: ・TypeScriptでバックエンドを開発したい方 ・ドメイン駆動設計に関心がある方
まとめ
新刊も含め、今回は既刊2冊も販売いたします。今回、3ヶ月前に入社した新卒を含む、若いメンバーが揃って執筆に挑みました。それぞれの興味分野の味を十分に出しながら、エムスリーのソフトウェアエンジニアの基盤となっている、Geekな所を世に出すことができました。ぜひ読んでみてください!
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エムスリーでは今回紹介したようなギークな内容について日々語りながら、医療をよくするためのサービスを開発しています。 「ちょっと話を聞いてみたいかも」という人はこちらから!