エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

DroidKaigi 2019にてGoogle Nowを表示する仕組みについて話しました

医師・薬剤師向けプラットフォーム「m3.com」のAndroidアプリ開発をしている星川 (id:oboenikui) です。

先日2/7~8に行われたDroidKaigi 2019にスピーカーとして参加してきました!今回はそのレポート記事です。

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DroidKaigiについて

DroidKaigiは2015年から行われているエンジニアが主役のAndroidカンファレンスです。2019年は2月7日、8日の2日間開催され、昨年同様国内外から1000名を超える参加者が集まりました。

セッションはオープニングを除き全て公募から選ばれており、350件の投稿から87件のセッションが採択され、この2日間に発表されました。

弊社とDroidKaigi

今まで大々的に告知をしておりませんでしたが、実は初年度の2015年から毎年社員が登壇しています!本年は、昨年に続き私が登壇をいたしました。

また本年はゴールドスポンサーも務めさせていただきました。ブースにお越しいただいた皆様、ありがとうございました!

(ブースにて出題したクイズの解答やアンケート結果についての記事はこちら!)

www.m3tech.blog

セッションについて

本年は「シームレスに遷移可能な画面を他のアプリに提供する方法」という題で、ランチャーアプリ上にGoogle Nowが表示される仕組みなどについて解説しました。

内容的にはニッチな技術の紹介で、あまり応用する場面は多くないものですが、知っておくといつか役立つかもしれません。

www.youtube.com

※ 上のスライドは軽量化のためスクリーンキャプチャのアニメーションが省略されたものを掲載しています。完全版はGoogleスライドを直接ご覧ください。
DroidKaigi 2019 シームレスに遷移可能な画面を他のアプリに提供する方法 - Google スライド

なぜ今更Google Nowなのか

私はAndroidエンジニアであると同時に9年来のAndroidファンであり、それだけにそれまでなかったタイプの動きをするアプリが登場する度に、いちユーザーとしてどう実現されているのか興味を抱いてきました。そこで、この2年は詳細な解説がなされていないものをピックアップしてセッション応募してきました。

Google Nowも興味を抱いたアプリの1つでした。しかもおそらく5年前に登場した当初から根本的には同等の仕組みで動いているものの、その仕組みについて詳しく解説された記事・スライドは存在していないと思われます(あったらすみません)。また幸いにも既に海外の方が同様の動作原理を利用したモックアプリをOSSで公開しており、リバースエンジニアリングを行うことなく情報を発信することができる状態となっていたためこのテーマを選びました。

昨年はAndroidシステムのアプリを動かす仕組みをシミュレートして、アプリ上で他のアプリが動く仕組みについて解説しましたが、こちらも本年と同様に今まで解説されていない、OSSで公開されている技術ということで選択しました。もしご興味あればそちらもご覧ください。

アプリをエミュレートするアプリの登場とその危険性 / How multi-account app works

ニッチ技術分野の投稿は残念ながら多くはないですが、調べる際にAndroidシステムについて理解する必要が出てくるので登壇者自身勉強になることが多いため、個人的には題材としておすすめのジャンルです。もし登壇ネタに困ったらニッチな話も検討してみては?

登壇してみて

前回はプロポーザルを出して採択された後に本格的に調査に乗り出したので、最後はとてもしんどい数週間を送ることになりました。今回はその反省を踏まえ、事前に動作原理など基本的なことは把握した状態でプロポーザルを出すことができました。

今回の反省点は、登壇経験者には「あるある」な話だと思いますが、プロポーザルを出した時点で考えていた内容を喋ってみると時間内に喋り切れないことでした。早口でなんとか喋りきった感じになってしまったので、このあたり次回の課題とします。

DroidKaigi全体の所感

拝見したセッションはどれも何かしら新たな学びがあり、2日間非常に有意義な時間を過ごすことができました。各セッションについて紹介したいところですが、長くなってしまうため割愛させていただきます。また、休憩時間にも退屈することのないコンテンツが各ブースで提供されているのも魅力的でした。これもDroidKaigiスタッフの方々を始め、登壇者の方々、各スポンサーブーススタッフの方々の周到な準備の賜物だと思います。

特にDroidKaigiスタッフの方々の運営力には毎年驚かされます*1。今年は受付の仕組みや朝食の導入をされるなど、毎年新たな取り組みも積極的に行っていらっしゃいます。このあたりもDroidKaigiの見どころ・魅力の1つではないかと思います。

また参加者の方々との交流も楽しみの1つです。新たな知見を得たり、設計の議論をしたり、同じつらみを味わった者同士語り合ったりと、同じ世界で生きているからこそ盛り上がれるコミュニケーションがそこにあります。

最後に

DroidKaigiはAndroidエンジニアであれば楽しめること間違いなしの、ぜひ参加したいカンファレンスです。今年参加されなかった方も参加してみてはいかがでしょうか。チケットがすぐに売り切れてしまうのでそこだけご注意を。

また、プロポーザルは例年通りであれば10月締切で募集されます。昨年の私は登壇経験があまりない中の登壇でしたが、大きなご反響をいただきました。登壇未経験の方も、自信のあるネタがあればプロポーザルを出してみては?

We're Hiring!!

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エムスリーでは、Android/iOS アプリ開発、またアプリに付随するサーバサイド開発をしたいエンジニアを募集しています。

直近ではAndroidだとKotlin CoroutineやGraphQLなどを使ったアプリを新規製作中*2で、新しいことを学びたいという方にもピッタリの業務内容となっています!(もちろんニッチ技術に精通している必要はないです笑)

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jobs.m3.com