エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

エムスリーは「iOSDC Japan 2019」にゴールドスポンサーとして協賛&ブース出展します

エンジニアリンググループの松原@ma2geです。

去年参加した iOSDC に今年はゴールドスポンサーとして協賛します。 iOSDC は数日間の大規模なイベントで、iOS と冠しながらもサーバサイドの話まであったりと幅の広いイベントです。 懐も深くて去年は飛び入りでの発表を許可いただきました。

iosdc.jp

www.m3tech.blog

今年はスポンサーに加えブースも出しますので、一緒に盛り上げていきましょう!

ブースと参加メンバー

ブースでは iOS や Swift に関するアンケートを実施します。またブログ記事も配布しますので是非お立ち寄りください。 参加メンバーは以下の通りで、去年と比べて2倍くらいに増えた iOS エンジニアたちと VPoE も連れて行きます。 エムスリーでのiOS 開発、事業、転職(iOS エンジニア募集中です)などなど興味があれば話しましょう!

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CycleGANで効果を発揮!画像の構造を抽出する特徴量"MIND"を実装してみる

 初めまして!2019年8月中旬からエムスリー エンジニアリングG AIチームで10日間インターンに参加した三澤です。インターンでは「CycleGANを用いてモダリティ(CT, MRI, PETなどの画像撮影装置)の違う画像の変換に関する手法」に関する論文について、Surveyと実装をしました。CycleGANというのは「夏の風景画と冬の風景画」や「写真と絵画」などといった画像のスタイルを変換するDeep Laerningの手法です。医療画像診断においては、「MRI画像とCT画像」といった、モダリティの異なる画像の変換にCycleGANが使えるのではないかと研究されています。

 本記事では、CycleGANに応用ができるMINDと呼ばれる特徴量(正確には記述子)が非常に興味深かったので、紹介して実装していこうと思います。

MINDの登場とCycleGAN

 2012年に、医療用画像の複数のモダリティ間の画像のレジストレーション(位置合わせ)という文脈でMIND(Modality Independent Neighborhood Descriptor) ^1が提案されました。これは組織などに依らず画像の構造を抽出しようというものです。
 このMINDがCycleGANにも使えるという話が最近報告されています。医療画像におけるCycleGANでは、例えばMRI画像とCT画像を変換しようとしたとき、教師データが「同じ人の同じ部位のMRI画像とCT画像である」(=ペアである)と良いのですが、 そのようなデータを大量に用意するのは工数もかかり大変な作業です。また教師データがペアでは無い場合、同じ輪郭を持った画像が生成されるとは限らないという点が課題でした。 今回注目する論文^2は、ペアではない医療画像のモダリティの変換において、「CycleGANにMINDという特徴量に基づく損失(Loss)を加える」と教師データがペアである場合にヒケを取らない結果が出た、と主張するものです。
 ここで、もし構造を抽出するMINDが機能すれば、教師データをペアになるようにデータを集めたりレジストレーションしたりする工程が省かれるということが考えられます。加えてCycleGANでモダリティの変換ができれば画像診断におけるデータ拡張でも今後使えますし、またMINDそれ自身を特徴量として用いることができます。
  今回はMINDの計算方法が結構複雑なのでそれを解説した後、Keras(Python)で実装をしていこうと思います。

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「医師版Stack Overflow」を開発しています

こんにちは。エムスリーエンジニアリングG、プロダクトマネージャーの中村です。

エムスリーは医療の領域、特に医師に向けてサービスを提供しているため、どんなサービスを作っているか外からは見えづらいという声をよく聞きます。そこで今回は、開発中の新規サービスについてご紹介します!

さて、どんなサービスかというと、医師が診療で悩んだ時に専門性の高い医師に相談ができるQ&Aサービスです。「医師版Stack Overflow」というとイメージしやすいかもしれません。

ちなみに、エンジニア荒谷(@_a_akira)のブログ記事、「Kotlin Fest 2019でエムスリー社員(俺)が登壇しました」に、エムスリーではKotlinを導入しているサービスが多数あると記載がありましたが、本サービスもその一つです。

どんなサービスを目指しているのか

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エムスリーの受付にはミッションが書かれています。

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Kotlin Fest 2019でエムスリー社員(俺)が登壇しました

2019年7月に入社して早いもので、2ヶ月が過ぎました 荒谷(@_a_akira)です。

今回はKotlin Fest 2019で、弊社社員である私が発表しました。

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Kotlin Festとは

kotlin.connpass.com

Kotlin Festは2018年から行われている国内最大のKotlinカンファレンスで、「Kotlinを愛でる」をビジョンにKotlinに関する知見の共有と、Kotlinファンの交流の場を提供して下さっていて、今回が2回目の開催となります。
前回は発表者は招待枠のみだったのですが、今回からはセッション発表者が公募形式になりました。

所感

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pytest ヘビー🐍ユーザーへの第一歩

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蛇行区間にはレールの内側に脱線防止ガードが設置される(本文とは関係ありません)。

こんにちは、エムスリー・エンジニアリングG・基盤開発チーム小本です。

pytest は Python のユニットテストのデファクトスタンダードです。エムスリーでも顧客向けレポートや機械学習でPython&pytest をヘビー🐍[^1]に使っています。

ですが、実は pytest は、意外と入門のハードルが高い。と言うのも、pytest の公式ドキュメント が、fixtureのような新概念も登場する上、詳細で分量が多いからです(しかも英語)。初心者にいきなり読ませると挫折する可能性大です 1

そこで、とりあえず使い始めるのに必要そうな情報を日本語でまとめました。


  1. 実際、私は新卒時代に挫折して、unittestに逃げました。

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エムスリーは「Kotlin Fest 2019」にことりスポンサーとして協賛&社員が登壇します

こんにちは、エンジニアリンググループの渡辺です。

エムスリーは、8/24 (土)に開催される Kotlin Fest 2019 にことりスポンサーとして協賛いたします! 当日はブースを出展し、弊社のKotlinエンジニアもブーススタッフとして参加していますので、是非お越しください。

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突撃!隣のキーボード M3 2019

こんにちは、エムスリー エンジニアリンググループ AIチームに今年の2月にジョインしました河合 (@vaaaaanquish) です。 エムスリーテックブログでは今回初めての投稿で緊張しますが、お手柔らかにお願いします。

 

はじめに

近年、ソフトウェアエンジニアの「キーボード」への熱は高まり続けています。

昨年には、DMMさんにてキーボードをこよなく愛する人達によるイベントが開催され、250人以上が集まり、自作のキーボードやキーキャップを扱うノウハウが広く共有されました。 inside.dmm.com

 

また2018年を振り返ると、自作キーボード専門店である遊舎工房の実店舗がオープンしたり、Cookpadさんはインターンでも自作キーボードの作成を取り入れて話題になりました。 techlife.cookpad.com こちらのインターンは、PCBでのリバースエンジニアリングやキーボードの回路の設計など、非常に充実したインターンだったという報告のブログが参加者によって複数書かれています。*1 *2

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