エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

エムスリーが技術書典18で新刊を出します!

エムスリーエンジニアリンググループ データ基盤チームでソフトウェアエンジニアをしている橋口 (@matsudo840) です。

技術書典18が2025/06/01に開催されます(オンライン開催は5/31-6/15)。

今回もエムスリーでは有志が集まり、新刊「エムスリーテックブック8」を携えて参戦します。 回を追うごとに着実にページ数が増えておりますが、ついに今回は268ページとなりました。 エムスリーのギークで技術を楽しむカルチャーがふんだんに詰まった一冊となっております。

オンラインでは5/31以降、こちらから購入いただけます!

techbookfest.org

この記事では皆さんに新刊を手に取ってもらえるように、各章がどんな内容になっているのかを紹介します。

エムスリーテックブックについて

技術書典は技術書オンリーの同人誌イベントで、今回が18回目の開催になります。 エムスリーはサポーターとして技術書典を応援しております。 また、有志としてもサークル名「エムスリーエンジニアリンググループ執筆部」で参戦し、新刊『エムスリーテックブック8』を頒布いたします。

オフラインイベントは6/1にサンシャインシティで開催されます。 『エムスリーテックブック8』は、オフラインイベント限定で電子+紙版の頒布を予定しております。 既刊も電子+紙版を一律で500円で販売しますので、過去に買いそびれた本がある方はお得に入手するチャンスです!(在庫のみ)

techbookfest.org

以下が新刊『エムスリーテックブック8』の目次・著者紹介です。 このボリュームで1500円と大変お得な内容となっております!

各章の著者から、オススメポイントを紹介していきます。

第1章 Scala でQuine を作ろうと思ったら異世界で勇者になっていた件について

VPoEの河合です。Quineな異世界へご招待します。

キーワード: Scala、Quine、難読化

ターゲット: 
・Scalaが好きな方
・難読化が好きな方
・異世界転生モノが好きな方

第2章 「結婚式スマイル集める君」で自分の結婚式をエンジニアリングする

AI・機械学習チームでソフトウェアエンジニアをしている中村伊吹(@inakam00) です。 自分の結婚式にもエンジニア要素を取り入れたいなと思い、LINEBotを用いた結婚式用プロダクトを個人開発しました。 結婚式という人生で何度もない(一度であってほしい)本番環境で一発勝負で動かした結果は如何に!?

キーワード: 生成AI, LINE Bot, Amazon Rekognition

ターゲット: 
• フルスタックなプロダクト開発が好きな方
• 結婚式の余興を考えている方
• 生成AIで何か作りたいと思っている方

第3章 はじめてのdocker build(の内部構造とGo による再実装)

エンジニアリンググループ ゼネラルマネージャーの横本(@yokomotod)です。 この章は、初心者のためのやさしいDockerイメージの作り方入門…ではないので騙されないで下さい。

今回はそのdocker buildの裏側を知るために、docker buildそのものをゼロからGoで自作することに挑戦してみました。 読めばきっとdocker buildのイメージが得られると思います。

キーワード:  Docker、コンテナイメージ、OCI Image Spec、Go、フルスクラッチ

ターゲット: 
• コンテナイメージってどうなってて、どう作られてるんだ?を知りたい方
• コンテナイメージは作ったことあるけど、docker buildは作ったことないなっていう方
• 標準ライブラリ縛りでコードを書いてみたい方

第4章 Bluetooth Low Energy デバイスと機械学習で猫を追いかける

CTOの大垣(@Hi_king)です。私は普段家の中で鍵や財布、そして猫を見失いがちで困っています。今回は猫にBLE(Bluetooth Low Energy)デバイスをつけて、そのデバイスの位置を同定するシステムを作ります。

機械学習的面白ポイントは、デバイス1つ、PC1つでどうやって2次元の位置同定を行うか、計測ノイズを特徴量にして味方につける話をやっていきます。

キーワード: 機械学習、Bluetooth Low Energy、猫

ターゲット: 
• 信号処理xMLに興味がある機械学習エンジニア
• 猫の居場所をslackでずっと追いかけたい猫飼い
• なくしものが多い方

第5章 ビンゴ超えゲームを作る

サイトプロモーショングループに所属している青山と申します。「いかにサイトの魅力を上げていくか」というミッションに取り組むなど、マーケティングのお仕事をしています。

パーティーゲームの定番であるビンゴについて、改善に取り組んでみました。ビンゴとは本当に良くできたゲームでして、良くできたゲームだからこそ更に改善をしたくなり、出来上がったのがこの章です。 ビンゴのどんな部分に課題を感じ、どのように解決を試みたのか、ぜひお読みいただけると幸いです。

キーワード: 高校数学(確率)、ボードゲーム、カイゼン

ターゲット: 
• 社内イベントを企画している方
• ボードゲームが好きな方
• 数学でちょっと頭の体操をしたい方

第6章 Generics 導入後のGo

AI・機械学習チームの北川(@kitagry) です。 Go1.18からGenericsが導入され、標準ライブラリにもGenericsが使われるようになりました。 しかし、以前の書き方に慣れているせいで書き方の更新が出来てないことも多いのではないでしょうか。 この章では、GenericsによってGoに入った変更を紹介しています。

キーワード: Go, Generics

ターゲット: 
• Goでの開発経験があり、Genericsを効果的に活用したい開発者
• 既存のコードベースにGenericsを導入する方法を知りたいチームリード
• Go 1.18以降の標準ライブラリの変化や新機能を体系的に学びたい方

第7章 SQL でグラフ問題を解く

データ基盤チームでソフトウェアエンジニアをしている橋口 (@matsudo840) です。本章では再帰共通表式を使い、グラフ問題を解いていきます。 簡単な問題からスタートし、徐々に複雑な問題へとステップアップすることで、SQLでグラフ問題を取り扱う方法とそのポイントを身に付けることができます。 無向グラフや閉路のあるグラフを取り扱ったり、ダイクストラ法を無理やりSQLで実装してみたりと、SQLで色々やってみます。

キーワード: SQL、グラフ問題、隣接リストモデル、再帰共通表式

ターゲット: 
• SQLが好きでどんなことができるのか興味がある方
• SQLでグラフ構造を取り扱ってみたい方
• SQLで仕方なくグラフ構造を取り扱う必要が出てきた方

第8章 ギザギザが中心でピッタリ噛み合うふしぎなタイリング

ソフトウェアエンジニアの井村です。本章では、偶然発見(たぶん)した「ギザギザが中心でピッタリ噛み合う」ふしぎなタイリングパターン(すぐ上にあるやつです!)を定式化・一般化し、その正当性を初等数学の範囲で示します。1種類のタイルが角度を変えながらピッタリ噛み合うユニークなビジュアルの裏にある数理とは? ぜひその目で確かめてみてください!

キーワード: タイリング、数学、幾何学

ターゲット: 
• 幾何学模様やパズルが好きな方
• 数学が好きな方、または数学好きなお子さんがいらっしゃる方

第9章 自分用のMarkdown スライドツールを作る

ソフトウェアエンジニアの小島(@jiko_21)です。本章では、Sveltekitで実装した自作スライドツールについて解説します。 Markdownファイルを表示するところから、Remarkのプラグインなどの作成、スライドのスタイリング、さらにはPDFの生成まで、普段よく使っているツールをひとつひとつ実装していく過程が体験できます。

キーワード: TypeScript、Bun、Svelte、Markdown、Remark

ターゲット: 
• Svelteでなにかやってみたい方
• Remarkのプラグインを作ってみたい方
• 登壇スライドの作成に悩んでいる方

第10章 フルスクラッチして理解するSSL/TLS

ソフトウェアエンジニアの末永です。タイトルの通り、本章ではTLS1.3通信をTypeScriptを使って標準ライブラリ縛りで実装していきます。またもや長々と文章を書きました。コードはほとんど全部入りです。基礎の基礎しか作っていないので、今後TLSの細かい部分を実装するための素材としても最適です。 本章を書くにあたっての思いなどは先日のエントリに書いているので気になる方はご参照ください。

www.m3tech.blog

キーワード: TypeScript, TLS, フルスクラッチ

ターゲット: 
• とりあえず手を動かしてTLS1.3の通信を実装してみたい方
• 実装後に RFCを読みながら手を動かしてTLSの細かい機能を追加してみたい方
• 標準ライブラリ縛りでコードを書いてみたい方

まとめ

今週末から始まる技術書典、サンシャインシティのオフライン開催に参加される方は、ぜひエムスリーブース(か13)に遊びにきてください!

新刊・既刊を合わせ、オンラインでも販売しております。技術書典、楽しみましょう〜!

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エムスリーでは業務の枠を超えて、仲間と技術を楽しむことができる機会が数多くあります。 興味を持ってくださった方は、次のリンクからぜひご連絡ください!

jobs.m3.com