こんにちは。エンジニアリンググループの高島(id:rst76)です。 最近、私が翻訳した『実用的でない Python プログラミング』という本が出版されたので、内容の一部を紹介したいと思います。
続きを読むQA Wolfを採用したE2Eテスト自動化事例の紹介
エムスリーエンジニアリンググループ QAチームの城本です。BIRでアンケートシステムのQAを担当しています。最近E2Eの自動テストを導入した際に、フレームワークの選定や作成後の運用で考えたことを紹介します。
E2E自動テスト導入の動機
今回E2Eテストの導入対象としたのは、ここ一年くらいで開発からサービスインに至ったアンケートシステムです。システムの仕組みはこちらの記事でも紹介されてますので、よかったらご覧ください。
www.m3tech.blog
当初このシステムに対しては、UIを変更する可能性も大きかったため修正コストの方がかさむと考えE2Eテストは導入していませんでした。サービスインしてしばらくすると、安定的に稼働し始めたこと、機能追加も回り始めたこともあって、E2E自動化の検討を始めました。
小さく始めることにし、E2E自動化の対象は以下2点をカバーすることとしました。
- アンケートの回答画面で必須回答項目が回答された状態で回答の提出ができること
- ありえそうな回答ミスをした際に正しく回答できないこと
失敗したときに特にリスクの高いところを選んでいます。
続きを読むプログラムから圏のことばまで,或はモナドについて(後半)
こんにちは,エムスリーエンジニアリングGの榎田(@niflh)です.最近は SEKIRO をトロコンしたり,確率論の勉強をしたりの日々です.
この記事は前半に引き続く,関数型言語で登場するモナドに関する記事の後半です.前半は数学成分控えめにモナドの解説を試みました.
後半では数学のことばをあまり控えずに著します.モナドを勉強するとあらわれる圏論のことば(のうち,「関手(かんしゅ)」と「自然変換」)について,プログラムに即した理解を試みるのが本稿後半の目的です.或いは,「関数型を勉強するとたまに圏論のことばが出てくるけれども,あのことばたちはプログラムの何に対応するの?」という疑問に(私に可能な範囲で)答える,と言ってもいいでしょう.
本稿は,「圏論のことばに置き換えて新しい知見を得る」ところまでは届きません.それでも,「関数型を勉強していたら突然圏論が出てきて困った」という状況に対するひとつの処方箋として,本稿の役立つところがあるのではないかと信じて書きます.
続きを読むプログラムから圏のことばまで,或はモナドについて(前半)
こんにちは,エムスリーエンジニアリングGの榎田(@niflh)です.趣味は数学とテレビゲームです.
以前の記事 で Scala を通して関数型を勉強した話をしましたが,最近社内で Scala with Catsを読む勉強会をしています.この本は,Cats という「Scala で関数型プログラミングをサポートするライブラリ」を勉強しつつ,関数型特有の概念に慣れ親しむことを目的としたものです.
この勉強会も,参加者の皆さんと二人三脚で進み,モナドを扱う章に入りました.そんな中,参加者の一人から,次のような意見が出ました.
モナドをやるとよく圏論が出てくるので,かじってみると面白い一方,よくわからないことも多い.プログラミング上のどの操作が圏論とかのどの操作に紐付いてて,何が嬉しいのか,あたりがまとまってると嬉しい.
尤もだと思ったので,色々調べて考えた結果が本稿です.一記事には長すぎるようにも思うので,数学(特に圏論)控えめの前半と,数学(特に圏論)多めの後半*1に分けます.前半でモナドの説明として一通り完結しているつもりです.後半は前半を読んでいることを前提とします.
*1:近日公開予定です.
アンケート回答画面SPAにJWTを組み込んだ例の紹介
エムスリー エンジニアリングGの岩本です。
現在私の所属しているチームでは、以前作成したアンケートを作るためのシステムのサーバサイドリプレースを行っています。 4ヶ月ほど前にテックブログで書いたもののセッション管理部分について今回は記載します。 www.m3tech.blog
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