はじめに
こんにちは。エムスリーエンジニアリンググループ、BIR(Business Intelligence and Research)チームに最近入った丸山です。
この記事では、成長著しいリサーチプロダクトを開発している私たちが、新メンバーのオンボーディングを円滑に進めるために行っている取り組みについてご紹介します。
BIRチームについて
BIRでは、アンケートシステムをはじめとするリサーチプロダクトや、医薬品の利用状況に関するデータを提供しています。 チームについてもっと知りたい方は、こちらのチーム紹介資料をご覧ください。
BIRではここ1年で、非常に活発にプロダクト開発を進めています。また、チーム体制もエンジニア3名だった開発チームに、エンジニアが5名、PdMが2名増え、大きな変革が起こっています。
2023年にリプレイスされたあるプロダクトでは、機能拡張が順調に進み、前年比で2倍以上の成長を遂げました。この爆発的な成長の背景については、BIRのPdMである阪口の記事で詳しく解説されていますので、ぜひご覧ください。
また、2024年9月には、機能が重複したりレガシー化していたシステム群を置き換える、新たなアンケートシステムが開発されました。この開発経緯については、BIRのエンジニアである遠藤の記事で詳しく説明されています。
チーム拡大にともない環境が変化する中でも私たちが成果を出し続けることができているのは、新しくジョインしたメンバーがチームにいち早く馴染めるような文化と、既存のメンバーの手厚いサポートのおかげです。
この記事では、新人の私が実際に体験したBIRの環境や取り組みをご紹介します。
BIRチームの成果を支える取り組み
コード品質を高める
BIRでは、PdMやビジネスサイドもコード品質の重要性を理解してくれているため、リファクタリングなどの品質向上活動をスムーズに進めることができます。
具体的には、日々の振り返りやコードレビューで挙がったリファクタリング箇所をチケットで管理し、定期的に時間を作ってチケットに書かれたリファクタリングを実施しています。
一方で、BIRのシステムはマイクロサービスアーキテクチャを採用しており、どうしてもシステム数が多くなってしまう傾向があります。
しかし、ほとんどのシステムがクリーンアーキテクチャに基づいて設計されており、どのシステムに携わることになっても設計や命名規則が統一されているため、開発者の認知負荷が軽減されています。 私自身もクリーンアーキテクチャに慣れていなかったため最初は戸惑いましたが、1つのシステムを触れるようになった後は他のシステムの理解にかかる時間がかなり減った印象です。
コミュニケーションとサポート体制
エムスリーは月2回出社のリモートワーク中心の文化ですが、Slackでのコミュニケーションが活発に行われているため、疑問点や不明点をすぐに質問できる環境が整っています。
また、新メンバーのオンボーディング期間中は、新メンバーがチームに馴染み、同僚との良好な関係を築けるように、新メンバー希望があれば入社から1〜2週間程度は多くのチームメンバーがオフィスに出社するようにしています。
さらに毎週「仕事の技術相談会」という会を開催して、それぞれのメンバーがその週の仕事で得た知識や困っていることを相談することで、日頃の仕事でちょっと気になっていることについて全員で話し合うようにしています。 この会で共有される知識は各メンバーの趣味や考えが強く出ているため、毎回とても勉強になっています。
学習・成長支援
BIRでは、新メンバーがスムーズに成長できるよう、いくつかの取り組みが行われています。
チーム内では、定期的に勉強会が開催され、新しい技術や知識を共有する機会が設けられています。これにより、メンバーは常に最新の技術をキャッチアップし、スキルアップを図ることができます。さらに、勉強会終了後には振り返りの時間を作り、得られた知識からどのように業務に活かすかを議論しています。
また、BIRでは複数のシステムをメンテナンスすることが多いため、「触れる機会の少ないシステムを学ぶ会」という会を定期的に開催しています。この会は、それぞれのシステムを熟知しているエンジニアにシステムを動かしながら解説をしてもらい、どのようにシステムが使われているかを知ることができる会です。この取り組みは、チーム全体の技術力向上やサービス理解に大きく貢献しています。私自身も、この会で普段はあまり触らないシステムについて勉強したことで、いざそのシステムを触ることになった時に自信を持ってコードを触ることができました。
次のメンバーのために取り組んでいること
ここまで私が実際に体験したBIRチームの環境や取り組みを紹介しましたが、今後も新たにチームへ加わるメンバーのキャッチアップや成長をより一層サポートするために、いくつかの取り組みを行っていきたいと考えています。今回はその中の一つの「ADRの導入」について紹介します。
BIRはシステム数が多いため、新メンバーが業務をスムーズに進められるよう、設計周りのドキュメント充実化の一環としてADR作成を開始しました。ADRとは、ソフトウェア開発におけるアーキテクチャ上の重要な決定とその背景を記録するためのドキュメントです。
ADRを導入することで、システムの設計や意思決定の背景を明確にし、新メンバーが「なぜこのアーキテクチャになっているのか」という疑問を解消できるようにすることを目指しています。
おわりに
この記事では、BIRチームが成長し続けるための環境、取り組み、および今後やっていきたいことについて紹介しました。
もし、この記事で少しでも興味を持っていただけた方がいれば、ぜひ以下のページから連絡してください!
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