エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

エムスリーが誇る最強のスタートアップチーム

【 デジスマチーム ブログリレー5日目】

こんにちは、デジスマチームエンジニアの田口です。 2022年5月にエムスリーに入社し、もう少しで1年が経過しようとしています。

私は新卒でヤフーに入社し、主にToB向け飲食サービスのバックエンドの開発に携わっていました。 その後エムスリーに転職を決めたのですが、転職の動機の1つとしてスタートアップ感を経験したい*1、というのがありました。 このブログでは、自分が所属するチーム(ひいてはエムスリーエンジニアリンググループ)がどのようなチームか、どのような成果を発揮したかを振り返りたいと思います。

デジスマの成長

私たちが開発しているデジスマ診療は、QRコードによる受付や自動後払いなど、新しい診療体験を提供するサービスです。 過去のブログにも書いたように、デジスマは加速度的に利用規模が大きくなっています。 最新のデータも公開されていますが、さらに成長度合いが加速していることが分かります。

IR資料「2023年3月期第3四半期決算発表資料」より

機能面に関しても、少数メンバーながら短期間で大型の機能をいくつもリリースしています。 下記画像(チーム紹介資料から抜粋)のうち、家族対応・チャット・オンライン診療・予約台帳(カレンダーUIで予約を管理できる機能)等は私がジョインしてからリリースされた機能になるので、開発スピードの速さを実感しています。

現在もデジスマは開発スピードを落とすことなく機能を拡充しており、さらに利用数が増え続けています。 以降では、デジスマチームのどのような文化がプロダクトの成長に寄与していたか、振り返りたいと思います。

プロダクトの急成長を支える文化

デジスマチームは現在プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナー等直接サービスの開発に関わっているのは十数人です。 大まかな開発の流れは、こちらもチーム資料からの抜粋になりますが下記の通りです。

この中でチームメンバーがどのように関わり合っているか、それがどのようにプロダクトに影響を与えているかを深掘りしていきたいと思います。

エンジニアとプロダクトマネージャーとの距離感

デジスマチームではプロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーが毎朝サービスのKPIの確認や各々の課題等を確認する朝会を設けています。 また、月に一度エンジニアやデザイナーがプロダクトマネージャーに対して質問をする会も開催され、プロダクトのビジョンや目標について共有する機会があります。 このようなプロダクトについて議論する場が多く設けられていることで、プロダクトのあるべき姿がブラッシュアップされ、プロダクトの提供価値を高められていると感じています。

また、エンジニアも自分が実装する機能にどのようなインパクトがあるのか納得した状態で作業を進められることができ、逆にエンジニアから改善案を提案する、といったこともあります。

スケーラビリティ・スピードを意識した開発体制

エムスリーではチームに委ねられている裁量が大きく、プログラミング言語やライブラリ、システムアーキテクチャ、利用する外部サービス等をチーム内で決め、プロダクトに最適な構成を取ることができます。

デジスマチームでは利用規模の増加に対応でき、スピードを落とさずに開発を継続できるような技術選定・施策を心掛けています。 代表的なものを例に挙げます。

  • 必要に応じてスケールできるよう、マイクロサービスアーキテクチャを採用し、Kubernetesでランタイムを管理
  • TerraformによるIaC、GitOpsを徹底し、デプロイサイクルを自動化
  • 月に一度、通常の開発を実施せずにバックログの消化に専念する負債解消デーを設定し、定期的に技術的負債を解消

各種自動化や定常フローを最小限に抑えることで、気軽にリリースする環境を整えています。 小さい機能や軽微な不具合修正であれば実装からテスト、デプロイまで半日〜1日で完結することも多いです。 機能を小さく分割して少しずつ出す、不具合が見つかった際にはすぐ修正して負債にしない、といった取り組みがプロダクト成長の推進力になっていると思います。

MVP的にリリースする文化

新しい機能を追加する際に一度最小限の機能に絞ってリリースし、医療機関からフィードバックを頂いて拡充するという手法を取ることも多いです。 医療機関との関係が深く、トライアル的に機能を利用してもらったり、実際に医療機関に赴いて直接フィードバックをもらったりすることもあります。

また、エンジニアが運用・保守を改善する際、影響の小さいところから一度試してみて、問題なければ全体に反映する、ということもあります。 このようにMVP的にリリースし、プロダクトをブラッシュアップさせていく文化があります。 小さく開発してリリースするというイテレーションを繰り返すことでインパクトを都度確認でき、手戻りやユーザーの需要との乖離を抑えて効率よくプロダクトの価値を高めることができます。

おわりに

約一年間デジスマチームで開発を行い、プロダクトが急激に成長していく過程を経験できました。 デジスマはまだまだ成長の余地があるので、さらに成長を加速させられるようなチーム作りを模索していきたいと思います。

We are hiring!!

エムスリーではデジスマだけでなく様々なプロダクトを開発しています。 エンジニアに限らずプロダクトマネージャーやデザイナーも募集しているので、興味がある方は是非ご応募ください!

jobs.m3.com

*1:詳しくはWantedlyのインタビュー記事で取り上げています。