エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

エムスリーエンジニアリングフェローに矢崎 聖也さんが就任しました!

人事の友永です。この度、矢崎 聖也さんにエムスリーエンジニアリングフェローに就任いただくことになりましたのでお知らせいたします。

エムスリーエンジニアリングフェローとは

在籍中または卒業後に顕著な活躍をしたエンジニアに対して、エムスリーを卒業しても継続的にフェローとして称えるものです。また、エムスリー卒業生として定期的な意見交換を行ったり、エムスリーとエンジニアコミュニティをつなぐハブを担ってもらうという役割もあります。卒業は寂しいですが、新たな関係性のスタートですので引き続き仲間として良好な関係を築いて行きたいと思います!

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エムスリーアンケートチームのLT会 #2 を開催しました!

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エムスリーエンジニアリングG/BIRの遠藤です。

BIRはビジネスインテリジェンス&リサーチの略で、そこでは医療従事者の会員向けアンケートをベースに、製薬会社へのマーケティング支援を提供する事業を行っているチームです。

BIRではチームメンバーの有志でそれぞれが最近関わった技術についてのLT会を行っています。 前回のレポートはこちらにあります。

先日、そのLT会 第二弾が実施されましたので、その内容を簡単にレポートさせていただきます。 発表はYouTubeにアップロードしたので、このレポートとあわせてぜひご視聴ください。 発表順に紹介していきます。

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エムスリーのデータ基盤を支える設計パターン

こんにちは、エムスリー エンジニアリンググループ の鳥山 (@to_lz1)です。

ソフトウェアエンジニアとして 製薬企業向けプラットフォームチーム / 電子カルテチーム を兼任しています。

ソフトウェアエンジニアという肩書きではありますが、私は製薬企業向けプラットフォームチームで長らくデータ基盤の整備・改善といったいわゆる "データエンジニア" が行う業務にも取り組んできました。

本日はその設計時に考えていること / 考えてきたことをデータ基盤の設計パターンという形でご紹介しようかと思います。多くの企業で必要性が認識されるようになって久しい "データ基盤" ですが、まだまだ確立された知見の少ない領域かと思います。少しでもデータエンジニアリングを行う方の業務の参考になれば幸いです。

  • データ基盤の全体像
    • 収集部分の構成
      • RDBデータ
      • ログデータ
    • 活用部分の構成
      • データマートの実例
  • 「データ基盤設計」のパターンと進め方
  • 1. 冪等なワークフローを組む
    • 応用: 妥協や調整が必要なケース
      • a. データ量が大きい
      • b. 自分のチームを超えた範囲に依存関係がある
  • 2. データマート利用者と協力してテーブル設計を行う
  • 3. 非正規化テーブルを効率良く更新する
    • i. 更新対象のバックアップ取得
    • ii. 追加分のファクト収集
    • iii. 追加分と、バックアップをマージ
    • iv. unionしたものとマスタテーブル群を結合する
  • 4. 気をつけるべきアンチパターン
    • a. 「やりすぎ Transformation」
    • b. 「ファクトのロスト」
  • 今後の展望
    • We are Hiring!!
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Web Bluetooth API と Bluetooth MIDI を使って子供向けの音符学習アプリを作る

エムスリー エンジニアリングGの岩本です。

会社ではiOS開発からサーバサイドの開発を担当していますが、家でDIY・IoT・スマホアプリなどを作るパパエンジニアやっています。 最近小学生になった娘がピアノに興味を持ち始めました。といっても習い事にするまでの興味はないようですが、楽しそうに猫ふんじゃったを弾いています。ところがドレミの音符もわかっていません。今回は子供に音符を教えるためといって買ったワイヤレスMIDIアダプター MD-BT01を使って、Chromeと通信してかんたんな音符を学習する子供向けのアプリを作ってみました。

なお、エムスリーテックブログのものづくり系の記事が増えてきたのでこちらもよろしければ参照ください。

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Bluetoothを使った筋トレ用デバイスを作ろう

こんにちは、エムスリーエンジニアリングGの岩佐由喜です。新卒として今年の4月から入社し、現在は医療系ポータルサイト m3.com の開発・運営を担当する Unit4 というところにいます。

みなさん、運動してますか?リモートワークが進む昨今、運動不足を解消するために筋トレを始めた方も多いのではないでしょうか。私は趣味でストリートワークアウトというスポーツをやっております。ストリートワークアウトとは下の写真のように体を宙に固定する技を競うスポーツです。 この競技の練習は普通の筋トレと異なり「空中に何秒(分)浮いていられるか」を追って練習することが多いのですが、体が宙に浮いたタイミングでスタートしてくれるようなタイマーが無く、とても練習しづらい状況にありました。

そこで今回は、ストリートワークアウトの練習環境改善のために個人開発したBluetoothデバイスについて紹介します。

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バックレバーという技 by 著者
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実際に作ったデバイス

デバイスを使っている様子は以下の動画からご確認ください。動画にはデバイスと通信しているアプリが登場しますが、本記事ではアプリ側の説明は省きます(撮影方法の都合上、デバイスとアプリの同期にタイムラグがかなりあるように見えますが、実際はもっとリアルタイムです)。

www.youtube.com

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ユーザーの成功体験を探せ!

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エムスリー、プロダクトマネージャーの坂(ばん)です。2021年6月、医療従事者専用サイト『m3.com』のコンテンツ配信準備を支援する社内業務システムをリリースしました。

プロダクトリリース後は、PMFを目指したグロースの戦略が必要です。

今回のリリースでは、ユーザー(エムスリー社員)から多くの改善要望が集まりました。これらに順次対応する戦略もありますが、私はほぼ全ての改善要望をいったん無視することにしました。そして、提供システムでユーザーが得た成功体験を探し始めました。

なぜ改善要望を無視したのか、どうやってユーザーの成功体験を探したのか、どんな良い事があったのかを記載します。

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エムスリー AI・機械学習チームのSIGIR'21推し論文を紹介するぜ!

エムスリーエンジニアリンググループ AI・機械学習チームでソフトウェアエンジニアをしている中村(@po3rin) です。 好きな言語はGo。仕事では主に検索周りを担当しています。

エムスリー のAI・機械学習チームでは情報検索論文輪読会を隔週で行っています。MLエンジニアだけでなく、ソフトウェアエンジニアも参加しているのが弊社の論文読み会の特徴で、専門関係なくチーム全体で情報検索/推薦に関する知識を高めていく場になっています。

最近、情報検索論文輪読会の特別企画としてSIGIR'21ワイワイ祭を開催しました。各々が1つのセッションを選び、そのセッション内の全ての論文をまとめて発表する祭です。今回はAI・機械学習チームメンバーが担当したセッションごとに、推し論文の紹介をしていきます。

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