はじめに
はじめまして。2025年5月1日にエムスリーに入社した藤原聖です。 好きな日本酒は十水と福小町、注目している再開発は高輪ゲートウェイシティ、週末は有明ガーデンかららぽーと横浜にいます。
この度、6年と10ヶ月続けた技術顧問を辞め、ゼネラルマネージャーの一人としてエムスリーに入社しました。合わせて、2024年4月1日に設立されたエムスリーテクノロジーズのVPoEに就任することになりました(6月にはVPoE兼取締役に就任の予定です)。
本記事は入社エントリとなります。
技術顧問振り返り
エムスリーの技術顧問に就任したのは2018年7月のことです。当時VPoEであった山崎さん(現在はCPO兼CAIO)から声がかかり、当初は複数人体制でしたが、途中からは私1人になり、気づけば6年10ヶ月も技術顧問を務めていました。 当初はオフィスへ出社し、コロナ禍以降はリモートで、毎週のように技術や組織づくりについて様々な議論を重ねてきました。この技術顧問としての期間は私にとって大きなチャレンジであり、多大な成長の機会を得られたと感じています。また、エムスリーのエンジニアグループ、そしてVPoE(当時)であった山崎さんのチャレンジに多少なりとも貢献できたかなと考えております。
VPoE(当時)の山崎さんのチャレンジについては以下の記事に詳細がありますので、ぜひ併せてご覧ください。
入社してみて
5/1に入社し、1ヶ月が経過しました。6年以上技術顧問として関わってきたとはいえ、私は外部からの視点を代弁する立場でしたので、議論に必要な最低限の情報のみをあえて収集するに留めていました。とはいえ、長く技術顧問を務めていたことで、エムスリーについてはそれなりに知っているつもりでいたのですが、入社後に初めて知ることが思いのほか多く、良い意味でのギャップを感じています。
私が感じたポジティブなギャップを3つ紹介したいと思います。
全ての根底にある事業戦略
入社2週目に、バックオフィス部門によるオリエンテーションがあり、エムスリーの行動規範、労務管理、就業規則、経費精算などについて説明を受けました。その中でもっとも印象深かったのがIRによる事業戦略の説明です。新入社員のオリエンテーションにIR部門の担当者が出てくること自体珍しいと思いますが、その内容も非常に興味深く、私がこれまで断片的に理解していたエムスリーの文化や行動規範の、まさに根底をなす考え方であり、深く納得しました。 この事業戦略の具体的な内容については、技術顧問の立場であった私にも共有されていなかったため、ここで詳述できませんが、ご興味をお持ちの方はぜひ直接お尋ねいただければと思います。
また後から聞いた話ですが、社員が一定の規模になるまでは、この入社オリエンテーションは創業社長である谷村さんが直接話されていたそうです。首尾一貫した考えのもと会社が運営されていることを感じるエピソードでした。
くしゃみのみ
エムスリーにはくしゃみという行動規範があります。
エムスリーの3つの行動規範「く・しゃ・み」
「く」 クライアント・良い仕事に対する執着心を持つ 「しゃ」社長意識で仕事に取り組む 「み」 みんなをプロフェッショナルとして尊重する
私は入社以来、同じ部署や他部署の様々なミーティングに参加したり、多くの方々と1on1でお話しする機会をいただいたりする中で、この行動規範、特に「み」の精神を実感しています。 技術顧問を長く務めていたとはいえ、私のように最初からゼネラルマネージャーとして入社するケースは、特例中の特例かと思います。そのような立場で入社した場合、「お手並み拝見」といった雰囲気を感じることは当然あるものとある程度覚悟していましたが、正直なところ、そうした空気は全く感じませんでした。むしろ、皆さんが尊敬や信頼の念をもって接しているように感じ、私が困っていることや分からないことが無いか尋ねてくれたり、部門をまたいで様々なキーマンを紹介してくれたり、私が今後活躍するための手助けを多くしてもらいました。
「みんなをプロフェッショナルとして尊重」する価値観が浸透していて、新入社員である私が今後活躍することが、エムスリーの事業や組織の成長に繋がるということなんだろうと感じました。
良書の共有
これまで述べてきた事業戦略や行動規範といったものは、当然ながら抽象度が非常に高いものです。スライド数枚や数十行のテキストで説明を受け、それを理解したつもりでも、他人に説明できるレベルに達しているかといわれると、そうではないことが多いでしょう。 しかし、エムスリーではこうした抽象度の高い考え方を説明する際に、同時に関連する参考文献が紹介されることが非常に多いのです。参考となった書籍を読むことでその考え方を深く、多角的に理解でき、抽象度の高い概念を自身のものとして定着させることができます。 組織マネジメント、プロダクト企画、経営といった、抽象度は高いものの汎用的なスキルは、通常、時間をかけて経験を積むことで身につけていくものだと思います。一方エムスリーの環境では、日々の業務と読書を通じて、これらのポータブルなスキルをより短期間で習得できると感じています。
また、エムスリーには年に一度、社員がおすすめの書籍を理由とともに紹介し合う文化もあるそうです。以下の記事では2024年にエンジニアリンググループでおすすめされた良書を紹介しています。
これから取り組むこと
ゼネラルマネージャー(GM)として
エムスリーは実は数多くのiOS/Androidアプリを作っている会社です*1。それらのアプリを開発している組織において、組織マネジメントを担います。エムスリーでは、チームリーダー(TL)がプロダクト開発と組織マネジメントの中心を担っていますが、私はそのTLを支える役割を果たせればと考えています。
エムスリーテクノロジーズのVPoE兼取締役(予定)として
エムスリーは、非常に多くのM&Aを実施しています。その中で、支援を必要とするグループ会社にエンジニアリングの力を提供し、エムスリーグループ全体の企業価値向上に貢献することが、エムスリーテクノロジーズの使命です*2。しかし、現状はそのためのリソースがまだ十分ではなく、組織を拡大していくフェーズにあります。
おわりに
入社してから、あっという間に1ヶ月が過ぎました。前職ではDeveloper Relationsや人事といったバックオフィス系の業務に携わっていたため、プロダクト開発の現場に戻るのは久しぶりです。 開発ミーティングに参加する中で、プロダクト開発現場の活気やスピード感に懐かしさを覚えるとともに、主に生成AIを活用した開発手法の目覚ましい進化を強く感じています。
今後、技術イベントなどでお目にかかる機会もあるかと存じますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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そんなエムスリーでは、エンジニア、特にスマホアプリエンジニアを大大大大絶賛募集しています! 少しでも興味を持ちましたら、ぜひカジュアル面談などでお話しましょう!
また、様々なイベント・カンファレンスにも出ていく予定ですので、エムスリーのブースで私を見つけた際は気軽にお声がけ下さい。
*1:具体的なアプリについては星野さんの記事をご覧ください。マルチデバイスチームの8つのスマホアプリ、その技術選定を公開! - エムスリーテックブログ
*2:エムスリーテクノロジーズはグループ会社支援チームのメンバーを中心に設立されました。詳細はこちらの記事をご覧ください。目指すは企業価値最大化!?グループ会社支援チームのご紹介 - エムスリーテックブログ