エムスリーテックブログ

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「ギーク」が集う学び舎 - 11年以上続くM3 Tech Talkを支える情熱に迫る

この記事はエムスリーAdvent Calendar 2024 21日目の記事です

エムスリーでは、社員の技術力向上と交流を目的とした社内勉強会「M3 Tech Talk」を定期的に開催しています。Tech Talkは、2013年から続く歴史ある勉強会で、毎回様々なテーマの発表が行われ、社員から好評を得ています。

今回は、6年半という長きにわたりTech Talkのオーガナイザーを務めた星川にインタビューを行い、Tech Talkの裏側や、オーガナイザーとしての苦労、そしてTech Talkに対する熱い想いを伺いました。

12/20のオフライン開催では、普段関西に住んでいるメンバーも集まるなど大盛況に終わった

M3 Tech Talkとは?

星川さん、本日はよろしくお願いいたします。6年半もの間、M3 Tech Talkのオーガナイザーを務められたとのことですが、まずはTech Talkについて簡単にご紹介いただけますか?
はい、よろしくお願いします。M3 Tech Talkは、隔週で金曜日に開催している社内の技術勉強会です。2013年から継続して開催しており、昨日の開催で260回目を迎えました。普段は毎回3~4名の方に15分ほどのLTをしてもらっています。
ありがとうございます。15分ほどのLTということですが、内容は技術的なものに限られているのでしょうか? また、発表者はどのように選ばれているのですか?
ソフトウェアエンジニアが多数のため、IT技術についての発表が多いですが、発表内容は基本的には登壇者に任せられています。過去には、DIYで子どものためのおもちゃを作る話のようなハードウェア寄りの話もあったり、もっと違う分野だとプロジェクトマネージャーや企画系の職種の方が登壇してくださったり、病気の経験を基に健康について話される方もいらっしゃいました。


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IT技術以外の話がエムスリー公式テックチャンネルのTop3に入っていたりする


発表者の決定方法は挙手制です。登壇者が少なかった時期は他のメンバーから推薦されて発表する方もいらっしゃいましたが、現在は自主的に発表する方だけで枠が埋まるようになっています。私の知る限りでは持ち回り制にしていた時期はありません。
なるほど、技術的な内容に限らず、多様なテーマの発表があるんですね。企画系の職種の方や、ご自身の病気について話された方がいたというのは興味深いです。発表者が自主的に手を挙げるというのは、それだけ社員の方々が積極的に学びを深め、共有したいという意識が高いということでしょうか?
そうですね、そういった文化は根付いていると思います。弊社のエンジニアリンググループを形容する単語として「ギーク」が多用されるほど、技術が好きなエンジニアが多く在籍しています。そういう背景から、技術的なトピックを「面白い」と感じるメンバーが多くいるので、自ずとそのような意識が高くなっているのだと思います。
なるほど。「ギーク」という言葉が多用されるほど、技術好きなエンジニアが多いというのは素晴らしいですね。Tech Talkのような場があることで、そういった方々が知識や経験を共有し、互いに刺激し合うことができるというのは、会社にとっても大きなメリットになりそうです。

オーガナイザーとしての苦労と工夫

ところで、星川さんは6年半という長い間、Tech Talkのオーガナイザーを務めてこられましたが、その中で何か苦労されたことや、大変だったことはありますか?
色々ありましたね…… まず2020年のコロナ禍で、みんなで集まれなくなったことでしょうか。それまでは社内の広い会議室で開催していましたが、集まることもできなくなってしまったので、一時休止となりました。 2ヶ月間の休止の後に、Zoomを使ってオンライン開催するようになり、それが今でも定着しています。(※) 他には、なかなか登壇者が集まらなかったことや、自分が休暇を取りづらかったことなどもあります笑 ※ 現在は年2回ほど有志者が企画し、オフライン開催も行われている
コロナ禍で一時休止になったり、オンライン開催への移行など、運営方法も大きく変わったんですね。発表者が集まらなかった時期もあったとのことですが、どのように乗り越えられたのでしょうか?
発表者の集まり具合というのは波があって、人の入れ替わりや役職が変わるタイミングで増減する傾向がありました。登壇に積極的な人が入社したり、逆にそういった方が退職したりすると、発表者が減ってしまうこともありましたね。 逆に発表したい人が増えすぎて、毎週開催していた時期もあったんですよ。
オーガナイザーとしては、どんな時でも最低でも隔週開催を継続することを目標にしていました。挙手制なので、発表者が減ってきている傾向はつかみやすいんです。 傾向を感じたときは、登壇未経験の方が発表しやすいように、5分LT会やチーム特集回といった企画を実施しました。チーム特集回は、同じチームのメンバーがチームで利用している技術などを紹介する回ですね。特定の技術に焦点を当てた特集回を開催することもありました。 それ以外にも、私自身Tech Talkでよく発表しているのですが、登壇者が少ない回には、積極的に発表するようにしていました。
それと、これは私がやったことではないのですが、AIチームのメンバーは入社後すぐにTech Talkで発表してくれるんです。そういった雰囲気を作ってくれているのは、本当にありがたいですね。


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AIチームは年末にチーム内でインパクトの大きかったPRを投票し合うのが恒例になっている


6年半のモチベーション

お話をお伺いしていると、Tech Talkを盛り上げようと、星川さん自身も相当な努力をされてきたんですね。6年半もオーガナイザーを続けられたモチベーションは何だったのでしょうか?
ずっとやりすぎて当たり前になっていたのであまり考えたことがなかったですが、まずTech Talkが好きだから続けられたんだと思います。また、社外でもカンファレンス運営に携わっているので、こういった社内コミュニティ活動の役回りが苦ではなかったから、というのもあると思います。 司会は持ち回り制でも良かったんじゃないかと思っていますが、伝統的にこうだったのであまり考えていませんでした笑
何にせよ、私の前任者も一緒にカンファレンス運営をしている方ですし、今のオーガナイザーも別のカンファレンス運営に携わっていて、やはり相性は良いのかなと思います。
Tech Talkが好きで、それが続けられた一番の理由というのは素敵ですね! 確かに、カンファレンス運営に携わっている方だと、オーガナイザーの役割にもスムーズに馴染めそうですね。 星川さんのTech Talkに対する想いが伝わってきます。

Tech Talkがもたらすもの

ところで、Tech Talkは社内勉強会ということですが、参加者にとってどのようなメリットがあると感じていますか? また、会社全体への影響についてはいかがでしょうか?
まず参加者は技術について学べるのはもちろんのこと、社内の他チームの業務について学べることもあります。また現在弊社はほとんどの方がリモートで業務をしているため、チーム外のメンバーとの関わりは多くありません。その中で、登壇者だけでなく参加者もチャットでワイワイ盛り上がったり、質疑をする機会があるため、交流の場としての役割もあります。
また、登壇者が許可したものについては録画をYouTubeで公開しているため、社外の方からも雰囲気が伝わると好評です。
なるほど。Tech Talkは、単に技術を学ぶだけでなく、他チームの業務内容を知ったり、社員同士の交流を深める場にもなっているんですね。リモートワークが中心の今、このような機会はますます重要になっているのではないでしょうか。
YouTubeで公開されているというのも素晴らしいですね。社外の方にもM3の技術力や社風をアピールできますし、参加者にとっても自分の発表を多くの人に見てもらえるというのは、モチベーション向上に繋がりそうです。

今後の展望

最後に、Tech Talkを今後どのように発展させていきたいか、展望をお聞かせください。
オーガナイザーとしては引退しましたが、今後も登壇者として盛り上げていきたいです。今までもYouTuber風の動画にするなど、型にはまらない発表が強みなので、今後もそういうのを続けていきたいです!


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どうしても録画映像を映す時間が多くなるので、いっそのことDaVinci Resolveで発表を作った回


YouTuber風の動画ですか! それは面白そうですね。ぜひ、今後の発表も楽しみにしています! 本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。星川さんのTech Talkに対する熱い想いがひしひしと伝わってきました。この記事を通して、M3の社風や技術力、そしてTech Talkの魅力が、多くの方に伝われば幸いです。 本日は本当にありがとうございました!
ありがとうございました!

まとめ

この記事について

もうお気付きかと思いますが、この記事は星川が書いています。今までのパートは、AI (Gemini 1.5 Pro) にインタビューしてもらったときの会話でした。

はじめは記事のアイデア出しの壁打ちとして会話をしていたのですが、いっそインタビューとして公開してしまった方が、むしろ自分では書けない情報を出せる思ったのでこのような形で公開しました。

プロンプトについて

次のようなプロンプトでインタビューアーになってもらいました。

エムスリー社のテックブログの記事を書くため、インタビューアーとして、エムスリーの社内勉強会「M3 Tech Talk」のオーガナイザーを6年半務めた星川貴樹氏にインタビューする。

苦労話や、継続のための秘訣など、読者が気になることを質問する。

最後に記事としてまとめる。

実際使ってみての感想

まず背景として、私は記事の執筆が苦手です。それを踏まえた上で、自分が1から執筆した場合には書かなかっただろう、ということまで引き出してくれているので、有用であったと感じています。例えば、「私自身のモチベーション」については私が回顧録を書いたとしたら絶対に入れなかったと思います。

また、言いたいことについてうまくまとめられないときや、細かい言い回しが気になるときに、筆が止まってしまうことがあります。AI相手であれば箇条書きでも問題ないですし、いい感じにまとめてもらうことも可能なので、人間よりむしろやりやすい面もありました。

一時的に会話としてまとめられなくても、箇条書きで問題なく会話を続けられる

答えを考える時間が欲しい時も、何時間後でも会話を再開できるので、その点も人間より便利な点です。

今回はブログ記事としてそのまま公開しましたが、壁打ちにもっと活用したいと思える良い体験を得られました。 本当に便利な世の中になりましたね。

まとめ

まずTech Talkのオーガナイザーを長く務めた経験について書かせていただきました。11年以上続けられているのは登壇者、参加者の熱意によるもので、決して私や歴代オーガナイザーだけの功績ではないです。そのため今回書いたことを実践しても必ずうまくいくという話ではないと思いますが、少しでも参考になったらと思っております。

また、テキスト生成AIを今まではあまり壁打ち相手として使ってこなかったのですが、インタビューアーを演じさせてみて、予想以上に効果を感じられました。 世の中には既に多くの生成AIを用いた壁打ちについての記事があるので、それらの情報も活用しながら今後も利用していきたいと思えました。

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