エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

AI・機械学習チーム夏開発合宿@越後湯沢に行ってきました

AI・機械学習チーム(以下、AIチーム)では、不定期で有志による開発合宿を行っています。今回は、先日実施したAIチーム夏合宿@越後湯沢の様子をお届けします。

宿の部屋からの景色

この記事は、AI・機械学習チームのブログリレー6日目の記事です。 こんにちは。AIチームの池嶋(@mski_iksm)です。この合宿は、「夏になり暑いので、涼しいところでワーケーションしてみませんか?」という軽い提案から企画されました。 今回は、新潟県湯沢で2泊3日の旅程で行ってまいりました。

場所の選定にあたって、次の条件が考慮されています。

  • 仕事ができる空間(例:会議室)がある
  • リーズナブルな価格
  • 東京からのアクセスが良い
  • 涼しい気候
  • 美味しい食事が楽しめる

さまざまな場所が候補に挙がる中で、ふと健康保険組合の保養所の存在に気づきました。エムスリーが加入している関東ITソフトウェア健康保険組合には、直営の保養所が複数存在しています。どこも食事が豪華で温泉などの設備が充実していますが、1泊1人6600円という驚くほどリーズナブルな料金で宿泊できることから人気があります。 さらに、会議室の使用が無料で、プロジェクターやホワイトボードの設備も整っており、開発合宿にはもってこいの環境です*1。 保養所は、箱根に2箇所、館山、湯沢と合計4箇所ありますが、今回は最も涼しそうな新潟県湯沢にある「トスラブ湯沢」に決定しました。 こちらは新幹線の越後湯沢駅から送迎もあり、アクセスも良好です。 すべての条件を満たしているため、今年の夏はここを合宿地としました。

ただし、人気のため抽選に当たらないと宿泊できないというデメリットがあります。 この度はめでたく当選し、無事に開発合宿を開催する運びとなりました。 ここからは、時系列に沿って行程をご紹介します。

1日目

1日目は移動日です。

午前中に仕事を片付け、昼頃から各自新幹線で越後湯沢駅を目指します。東京駅から越後湯沢までは約70分と、ちょっとご飯を食べていると着いてしまう距離です。

新幹線でお弁当をいただきます

越後湯沢駅から宿までは送迎バスがありますが、「たまたま」時間が空いてしまったので、駅で過ごすことになりました。 越後湯沢駅には「ぽんしゅ館」という、新潟県内の酒造が集まった有料試飲コーナーがあります。ここでバスの時間を待つことにしました。

ぽんしゅ館に並ぶ日本酒

やがて宿の送迎バスが到着し、宿に向かいます。

送迎バスに乗り込む

宿に到着後、チェックインを済ませて部屋に入ると、まず感じたのはその広さでした。広い和室、リビング、洋室の3部屋に分かれており、もはや会議室に使えるのでは?と思えるほどでした。

和室だけでも十分広い

部屋に到着すると、ちょうど社内技術勉強会が始まったので、みんなでオンラインで参加しました。1人で参加する場合とは違い、「こういうこと?」「そういうこと?」と議論しながら聴くのは新鮮でした。

そして、夕食の時間です。夕食は和食の会席料理で、豪華な海鮮や肉が並び、大満足の内容でした。新潟らしく、お釜で炊いた魚沼産コシヒカリで締めました。

豪華な夕食

夕食後、近くでホタルが見られるということで、散策に出かけました。宿から1kmほど農道を進むと、小川のほとりで野生のホタルを見つけることができました。

ホタルの里

2日目

2日目はついに開発がスタートします。

会議室を丸1日使えるので、朝食後すぐに会議室にてそれぞれの開発を始めました。

開発スタート

中には、愛用の分割キーボードを持参して環境を整えるメンバーもいました。

分割キーボード(Keychron Q11)

開発合宿では、何を作るかの制限は特に設けていません。「普段はあまり手をつけられないけど面白そうだな」と思うタスクをそれぞれ選び、開発することにしました。むしろ、通常業務で進めているものとは違うプロジェクトを始めたり、業務と直接関係のないものを作ることが推奨されているほどです。この日は合宿に参加していないメンバーも含め、同じルールで自由開発デーとしました。

昼休憩には、一度駅まで出かけ、酒粕味噌ラーメンをいただきました。

酒粕味噌ラーメン

午後も引き続き開発を進め、1日の終わりに成果報告会を行いました。チーム全員をオンラインでつなぎ、それぞれが作ったものをわいわい発表しました。

成果発表会

ここで開発されたものを一部ご紹介します。

1つ目は、当ブログでも紹介された「Python Quine」です。

www.m3tech.blog

作業中に「Pythonでスペースを使わずにXXXXXしたいんですけど、どういう案がありえますかね?」みたいな、明らかに不穏な高度な議論がされていたので、何事かと思ったのですが、これは最近社内で勢力を伸ばしつつある難読プログラミング部の活動でした。

"M3"というアスキーアートを 生成するQuine

2つ目は、「AIチームプロダクト名かるた」です。 AIチームにはすでに100程度のプロダクトがあり、どれがどれだかわからなくなるという問題に直面しています。 そこで、各自が楽しくプロダクト名を覚えられるよう、Web上で遊べるプロダクト名かるたが開発されました。

AIチームプロダクト名カルタ

他にも様々な開発・検証が開発合宿+開発デーで実施されました。

開発合宿・開発dayで作られたもの

一通り開発が終わったところで、お疲れ様会です。1日目と同じ宿での夕食ですが、メニューは異なり、連泊でも飽きることなく楽しめました。

お疲れ様会

3日目

最終日です。

すでに成果発表会は終わっていますが、各自プロジェクトを完成させようと、最後の追い込みをかけています。チェックアウト後も会議室が無料で使える点は、開発合宿にとても助かるポイントでした。

最終日の追い込み

送迎バスで駅に向かい、新幹線で帰路につきます。この日はよく晴れており、夏本番といった気候でした。

越後湯沢の夏

感想と振り返り

楽しく、美味しく、リフレッシュしながら成果も出せる、充実した合宿になりました! エムスリーでは普段リモートワークが中心で、地方に住むメンバーもいますが、たまにはこうして集まって仕事をするのも良いと感じました。

今回の合宿を振り返ると以下のような良かったポイントがありました。

  • 宿が良かった: 食事・温泉の満足度が高く、会議室設備も十分であった
  • 合宿に参加できなかったメンバーを含めて開発デーとしたことでチームの一体感をもてた
  • 成果発表会を入れたことで、短時間で成果を出すことに集中できた

一方、次の項目は次回以降注意すべき反省点として挙げられました。もし、この記事を読んで参考に開発合宿を企画する方は参考にしていただけると幸いです。

  • 帰りの新幹線を事前に決めておくべきだった: 地方から来ているメンバーは東京での乗り継ぎがあるので、解散時間場所を事前に決めておいたほうが慌てずに済んだ
  • 宿の設備を事前によく確認すべきだった: プールがあったが水着を持参しておらず、使えなかった

we are hiring

エムスリーでは、仕事を楽しむために、こうしたイベントも行っています。当ブログで少しでも興味を持たれた方、ご応募お待ちしております!

jobs.m3.com

*1:直営保養所のうち、「トスラブ箱根ビオーレ」には会議室がありませんので、開発合宿をするとしたら他3箇所が候補に適切そうです