こんにちは。AI・機械学習チームの氏家(@mowmow1259)です。 エムスリー福岡オフィスの一人目のエンジニアとして福岡で働いています。
さて、突然ですがみなさんはキーボードにこだわりがありますか? キーボードはタイピングを日常的に行う我々にとって大切な商売道具であり、その使用感は日々の生産性を大きく左右します。 そのような理屈を抜きにしても、自分好みにキーボード環境をカスタマイズしていくのは単純にオタク心をくすぐられますよね。 近年では自作キーボードなどカスタマイズ性の高いキーボードも多く販売されており、つい最近行われた天下一キーボードわいわい会は大変な盛り上がりを見せていたようです*1。
エムスリーでもキーボードにこだわりがある方は多く、キーボードについてもそのギークさを遺憾無く発揮しています。 2019年の記事で一度弊社エンジニアのこだわりキーボードを紹介させていただいていますので、ぜひそちらもご覧ください。
ただ、キーボードトーク自体は盛り上がるのですが、エムスリーは2021年からリモート勤務がベースとなっています。加えて、私が福岡勤務ということもあって、同僚のキーボードを直接見る機会はほとんどなくなっています。 完全にキーボードロスです。 そこで今回は、こだわりキーボードを見て私が楽しむためにも、「突撃! 隣のキーボード M3 2024」と題して弊社エンジニアの自慢のキーボードを紹介させていただこうと思います。
エムスリー社員のこだわりキーボード環境
Killer Whale
まずは言い出しっぺの私からです。 私が愛用しているのは、Killer Whale*2です!
メインのキーボードに加えてトラックボールや十字キー、ホイール等が付いているのが特徴のキーボードです。 特にトラックボールが組み込まれていることで、キーボードのホームポジションから手を動かすことなくマウス、クリック操作が行えます。 片手デバイスとしても使用可能で、クリエイターさんの補助デバイスとしても便利なのではないかと思います。
キーキャップはコーヒーカップに乗った猫が印字されていて、実はこれを付けたくて自作キーボードに足を踏み入れた思い出の品です*3。
ErgoDox EZ
お次はデジカルチーム末永さん(@suenaga_ryota)のErgoDox EZ*4です!
人間工学に基づいて設計されたメカニカルキーボードで、スマートなデザインがとてもかっこいいキーボードです。 親指シフトを導入していることもあってキー数が多いのも特徴の1つで、さらにいい感じに光ってくれるのが末永さんのお気に入りポイントとのことでした。
また、末永さんはキーマップもかなりイカしていて、すべてのマウス操作をキーボードに割り当てているそうです。 次の記事で末永さんが詳しく紹介していますので、是非読んでみてください。
BAROCCO MD600 Alpha BT RGB(英語配列)
お次はAI・機械学習チームのチームリーダー横本さん(@yokomotod)のBAROCCO MD600 Alpha*5です!
分割キーボードといえば一二を争うほどに人気なシリーズで、クリッキーな打鍵感も癖になるキーボードです。 さらに、画像を見て「ん?」となった方も多いと思いますが、なんと横本さんは左手にBAROCCO、右手にMacのキーボードの二刀流になっています! 分割キーボードの左側だけを使いつつ、右手はMac本体を使うことでタッチパッドがそのまま使えるという画期的なキーボード環境です。 左手は分割でない通常のキーボードでも再現可能なので、みなさんも今すぐお試しいただけるのではないでしょうか?*6
ちなみに、横本さんの分割キーボードデビューはMD600で、私が沼に落としました お譲りしました。
MD600 Alphaで導入されたAlice配列も使いやすいとのことで、私も気になっています。
ARCHISS ProgresTouch RETRO TINY AS-KBPD66/SRBK(US配列・静音赤軸)
お次もAI・機械学習チームの三浦さん(@mamo3gr)のARCHISS社*7のProgresTouch RETRO TINY*8です!
HHKBのようなコンパクトさがありながら矢印キーやDELキーもあって、真人間もとい一般的なキーボードへの復帰も比較的容易な70%レイアウトのキーボードです。
コンパクトなだけでなく、高さも抑えられていてかつ一定の重さがあることで、パームレスト無しで安定した打鍵が可能になっています。
HHKBが至高と思いつつも、一般的なキー配列から外れたキーボードへの過学習を防ぎたい三浦さんにピッタリだったそうです。
HHKBのような墨感もたまらないキーキャップ*9ですが、これは三浦さんのカスタマイズのようです。 当初は純正のものを使用していたそうですが、手触りが上質なもののABS製のためテカりやすく、3回ほどキーボードごと買い替えた後でキーキャップだけ変えれば良いことに気が付き、このPBTキーキャップに付け替えたそうです。 PBTキーキャップということで、かっこいい見た目に加えてテカリにくいのもいいですよね。
Keyball61
お次はコンシューマチームの松原さん(@ma2ge)のkeyball61*10です! 弊社のテックブログを見てくださっている方は、ちらっと登場したところを見たことがあるかもしれません*11。
著者紹介のkiller whaleと同じくトラックボールが組み込まれており、キーボードから手を離さずに使えるキーボードです。 コンパクトな見た目に反して61キーしっかりあるため、普通のキーボードとも違和感なく行き来できるそうです*12。 三浦さんパートでもあった通り、出社時などノートPCのキーボードを使うことも考えて、一般的なキー配置から逸脱しすぎないキーボード、というのは重要なポイントの1つのようです。
さらに、なんといっても目を引くのはレトロ感の溢れるキーキャップ*13です。 タイプライターを彷彿とさせるキーキャップは最高にオタク心をくすぐりますよね。 めちゃくちゃかっこいいです。
HHKB Studio 英語配列/墨
お次はAI・機械学習チームの須藤さんのHHKB Studio*14です。
言わずと知れた高級キーボードの代表格HHKBシリーズがここで登場です。 その最新機種であるHHKB Studioは、従来のHHKBのコンセプトを踏襲しつつポインティングスティック、マウスボタン、ジェスチャーパッドが搭載されており、利便性の高いAll-in-Oneモデルとなっています。 発売にあたってかなり話題になっており、注目している方も多いのではないでしょうか。
末永さん、松原さんのようにマウスやタッチパッドから解放されたキーボード環境になっていると思いきや、須藤さんはHHKB Studioに乗り換えたはいいものの、ジェスチャーパッドはほとんど使用していないそうです。 「生産性向上のための伸び代を残している」とのことでした。 須藤さんの生産性向上のためにも、HHKB Studioユーザーの方は是非Xなどでその素晴らしさを語っていただければと思います。
Fjell (60%)
最後はUnit4エンジニアOさんのFjell (60%)*15です。
ノルウェーのキーボードメーカーMekaniskの、非常におしゃれな高級感あふれる60%キーボード*16です。 おしゃれな配色が目を惹くキーキャップはGMK Oliviaで有名なデザイナーのOlivia氏が手がけたアルミ製キーキャップ*17で、さらにUHMWPE製ステムを採用したキースイッチ*18を使用することで非常に滑らかでスムーズな打ち心地を実現しているそうです。 総重量はなんと2kg近くという抜群の安定感で、真鍮プレートとトレイマウントによるガチガチに硬い打鍵感も推しポイントとのことです。
著者はキーボード、キーキャップ、キースイッチ全て初めて知ったのですが、いずれも強いこだわりがあって、調べるうちに新たな沼に引き摺り込まれるような感覚でした。 みなさんも是非脚注のリンクからそのこだわりを感じてみてください。
まとめ
今日は弊社エンジニアのこだわりのキーボードを紹介しました。 どのキーボードもそれぞれのこだわりを強く感じられて、記事を執筆していて私もずっとワクワクしていました。
各社が挙げてくださっている「突撃! 隣のキーボード」シリーズは個人的にいつも楽しく拝見しています。 本記事もそのひとつとして、一人でも多くの方にキーボードの楽しさを伝えられていれば幸いです。
We are hiring !!
エムスリーでは、こだわりのキーボードを使ってゴリゴリ開発を進めていくギークなエンジニアを募集しています。 弘法筆を択ばずということでキーボードにこだわらないエンジニアももちろん大歓迎です。 少しでも興味がある方は、次のURLからカジュアル面談をご応募ください!
*1:著者は都合がつかず行けませんでした、残念。。
*2:https://shop.yushakobo.jp/products/7948?variant=47179920736487
*3:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BRTQ57QX
*5:https://archisite.co.jp/products/mistel/barocco-md600-alpha-bt-rgb/
*6:ちなみに著者も使用感が気になっていますが、Killer Whaleを買ってしまった手前試せていないです
*7:ARCHISSはProgresTouch RETRO TINYより更に高品質な後継シリーズや、HHKB Studioに先駆けてポインティングデバイス搭載の機種をリリースしており、三浦さんが個人的に注目しているメーカーだそうです。何故か70%レイアウトのモデルが無くなってしまっているので復活希望とのこと
*8:https://archisite.co.jp/products/archiss/progres-touch/retro-tiny-en/
*9:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0C3CNBS9N
*10:https://shop.yushakobo.jp/products/5358
*11:https://www.m3tech.blog/entry/migrating-email-delivery-system-from-saas-to-in-house
*12:keyballはkeyball39、keyball44などさらにキー数の少ないモデルもあるので、チャレンジしたい人は是非試してみてください
*13:https://datamancer.com/product/penshurst-typewriter-keycaps/
*14:https://happyhackingkb.com/jp/products/studio/
*15:https://shop.yushakobo.jp/products/fjell-keyboard-kit-solder
*16:テンキーや十字キー、ファンクションキーのないキーボード