こんにちは! デザイングループ デザイナーの川上です。
2020年10月にエムスリーに入社し、早くも2年が経っていました。 振り返るとエムスリーで多くのことを学んできたのですが、今回はその中で特に胸に刻んでいる言葉、「小さくはじめる」ということについて書いていきたいと思います。
「小さくはじめる」を知る
エムスリーに入社して驚いたのは、開発スピードの早さです。
自分の中であれこれ考えている間にどんどん話が進んでしまい、ものが出来上がっていくため、果たしてこのスピードについていけるのだろうか...と入社早々不安に感じていたのを思い出します。
そんな私の悩みに対し、CDO古結さんから下の絵を見せていただきました。
Henrik Kniberg氏が描いた、アジャイルを分かりやすく説明した絵です。 上の図のように始めから複雑なものを目指すのではなく、必要最小限のものから提供し、改善していくことが「本当のアジャイル」だと下の図で示しています。
私はこれを見て、始めから理想を詰めた複雑なものを目指してしまっていることに気付きました。 下の図で大事なことは「完全でなくても常に使えるものを提供している」ということです。
必要最小限でも相手を満たせるものになっていればいい。そのように「小さくはじめる」ことから考えることで作業が単純になり、スピード感をもって開発に臨めるようになりました。
「小さくはじめる」ことから考える
開発に限らず、何事も取り掛かる時は「作業を大きくしていないか?」と自問自答し、小さくはじめることから考えるようになりました。
私はデザイングループで、新規入社者が早期に活躍できるようサポートする仕組み、オンボーディングプログラムの整備を担当しています。
入社してから1年が経った頃、デザイングループに関するサポートは整ってきましたが、事業に配属された後は事業側にお任せしており、配属先によっては「受け入れが不十分で必要な知識が身につけにくい」といった課題がありました。
そこで、事業側のサポート強化をミッションにチーム結成。初めてオーナーとして担当することになり、「最高のオンボーディングプログラムを作る!」と意気込みながらチームの計画を立てたところで、再び古結さんから進め方についてフィードバックをいただきます。
”しっかり準備しても使わなかったらコスパよくない”
またしても、導入に時間がかかる複雑なものを始めから目指してしまっていました...
時間をかけて準備して、使われない可能性もあれば、少しの準備だけで満足できる可能性もあります。
そのため、まずは小さくはじめて、振り返りながら内容を見直したり、拡充したりする進め方に変更し、 課題である「必要な知識が身につけにくい」ことを解決するための必要最小限のものを考えることにしました。
初めは「配属先のメンバーと早期に質問しやすい関係性を築けば解決に繋がるのでは?」と仮説を立て、メンバーとのコミュニケーション機会を組み込んだオンボーディングを実施。
オンボーディング終了後はヒアリングを行い、最初に気付くことができなかった以下のニーズを見つけることができました。
- 問い合わせ先を知りたい
- 事業の過去のプロジェクトを知りたい
- 社内独自仕様について知りたい など
このようにニーズを見つけながら必要なものを追加、内容を見直ししていくことで無駄がなく、「非常に満足」と全員に回答いただけるほど満足度の高いオンボーディングプログラムを作ることができました!
「小さくはじめる」いいこと3つ
- 小さくすることで取っ掛かりやすくなった
- 小さい成功体験を積むことで自信になった
- 大きな失敗を避けることができた
「小さくはじめる」考え方を知って、私が感じたことです。
私は大きな目標に向かう時、臆病でした。失敗を恐れる気持ちから自分の作業を増やすことで安心しようとしていたのかもしれません。
完全でないものを出すことは最初勇気のいることだと思います。 それでも小さく最初の一歩目を踏み出してみることで、その先が見えてきたり、自信になったりと、以前より行動しやすくなりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
エムスリーではアジャイルの考えで物事を進めることが多く、今回のテーマとしてお話しさせていただきました。
なかなか前に進めないと感じている方は、最初の一歩を小さく踏み出すきっかけとなっていただければ幸いです!
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