はじめまして、エムスリーデザイングループBXデザイナーの花井です。
エムスリーのデザイン組織には、BX支援チームというちょっと変わったチームがあります。 所属しているメンバーは、モーションデザイナーやクリエイティブディレクター、エディトリアルデザイナーなど多種多様! 複数の事業を横断しながら、それぞれの得意とするスキルを活かして活躍しています。
私は広告制作会社にいた経験から、既存サービスのリブランディング、新規事業のプロモーションやVI策定など、グラフィックデザインをメインとしたブランド支援をしています。 エムスリーに入って2年、複数の事業のブランディングを進めていく中で感じたことや、得た学びを共有したいと思います。
- あるある課題「アジャイルな開発にブランドづくりが追いつかない」
- サイトリニューアルという1つのきっかけ
- 目指すは知覚品質の向上!
- CV向上だけじゃない、チーム内での変化
- まとめ
- We are hiring!!
あるある課題「アジャイルな開発にブランドづくりが追いつかない」
エムスリーの特徴の1つとして、アジャイル開発がよく挙げられます。 「え!もうあの機能できたんですか!」とセールスチームも驚くほど、 一週間でたくさんの機能がどんどんリリースされていきます。
そこで課題になってくるのが、デザイン品質を保ちながらアウトプットを出し続けること。 事業会社デザイナーのあるある課題ではないでしょうか。
サイトリニューアルという1つのきっかけ
ここで有効な施策の1つが、デザインシステムです。 ガイドラインを作ってデザイン素材を用意してしまえば、誰でも簡単に一定の品質のアウトプットが出せるようになります。 しかし、デザインシステムを作ること自体、中々時間がかかるもの.. さらに全員が共通意識を持ち、活用できるようになるのは、実際とても困難です。 目の前の作業に追われていると、いつの間にか時間が過ぎているという状況に..
そこできっかけになったのが、サービスサイトのリニューアルでした。
目指すは知覚品質の向上!
サイトのリニューアルの目的はいくつかありましたが、ブランディングを意識して取り組んだことは以下の3つです。
- カラーの調整や書体のセレクトなどデザイン要素のリニューアル
- チーム内でのプロダクトコンセプトの再確認、
- 差別化ができる「らしさ」を強調したキービジュアルの作成
上記の要件に絞ったことで、サイトを短期間でリリースできました。
また、今回のクリエイティブがこのサービスのデザイン指標の1つになるということも強く意識して制作しました。
CV向上だけじゃない、チーム内での変化
トップダウンでデザインシステムを作ろう! ではなく、ひとつの媒体のデザインリニューアルをしよう!から始まった今回のブランドづくり。 サイトを公開後、チーム内でちょっとした変化が起き始めました。
デザイナー以外のメンバーから、「この媒体、あんまりデザインが良くないからサイトのトーンに揃えたい」 「このサービスでは、この表現はしたくないよね」という声が出るように!
ブランドのエッジが立ち上がった実感がありました..!
まとめ
結果的に、一部のデザインリニューアルを起点に、ブランディングへの動きがボトムアップでチーム全体に生まれていきました。 高速開発やKPIを追う中で、最初から100%ブランディングにコストをかける判断は取りにくい。 だからこそ、できるところからスモールに取り組んで、「きっかけ」となる実績と実感をチームで得ていくことが大切だと感じました。
We are hiring!!
エムスリーでは、社会課題にデザインで挑戦したい!新しい価値を届けたい! というデザイナーを大募集中です。 興味を持って頂けた方、カジュアル面談や採用のご応募をお待ちしています。