エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

成功するキックオフの視点

【デジカルチーム ブログリレー5日目】

こんにちは、先日爆速Figma術というブログを執筆したエムスリーデジカル、プロダクトデザイナーの大月です。よかったら下記から御覧ください!

www.m3tech.blog

早速本題です。 実は、未だに多くの医療機関で紙カルテが使われています。その数五万クリニック以上とも言われています。

そこでデジカルチームでは、「"最強のライバルである紙カルテ"を超える」をテーマにプロダクト開発&改善を進めております。

その際、プロジェクトのキックオフミーティングを行ったのですが、とても学びがあったので共有します。

初めてプロジェクトを立ち上げて、いざキックオフミーティング(プロジェクト開始するぞ宣言)をやるぞ! という方の参考に少しでもなれば幸いです。

そもそも良いキックオフとは?

キックオフミーティングの目的は、

  • やることの全体概要を共有するため
  • プロダクト開発で目指す方向を定めるため
  • メンバーの士気を高めるため
  • メンバーの顔合わせ

などが考えられます。他にも色々と目的はあるかと思いますが、

個人的には、アジャイル開発におけるプロジェクトキックオフの一番の目的は、

  • チームの継続的な勢いをつくる (目指す方向への納得度を高め、自発的に動きやすい状態をつくる)

ことなのかなと思っています。 単発な勢いづけでなく、 長期的な発射角度をチームで定め、実際に一歩目をどうするか意思決定まで行う。 そんな場にキックオフができると、メンバーそれぞれが自発的に動きやすくなり、アジャイルにユーザーへ価値を届ける為の土台ができます。

キックオフ前 〜準備も含めてキックオフ〜

今回キックオフを進める中で、一番大切なことは、事前の動きだと感じました。 チーム内でユーザー、プロダクトの強み、課題の解像度が高い状態でキックオフに臨めると、キックオフがただの顔合わせではなく、より創造的な場になります。

キックオフmtgまでの道のり

実際に、キックオフ前にやったことをいくつか紹介します。

  • わかりやすい改善課題をチームで実施する
  • チームメンバーとの1on1で仮説を話し意見を聞いてみる
  • チームメンバーとユーザーに会いにいく
  • プロジェクトキックオフ前に、仮説からプロトタイプを作ってみる

ざっとこんな感じの事をキックオフ前に行いました。 実際にプロジェクトとしてやっていく前段階でメンバーを巻き込み始めることがポイントです。

特に、わかりやすい改善タスクをまずやってみることは、チームがプロダクトの強みや改善点などを理解するきっかけとして効果的だと感じました。 事前準備がうまくいっていれば、メンバーそれぞれの視点から仮説や考えが深まり、いざキックオフをするときにチームメンバーそれぞれの視点から疑問点やアイデアなどが引き出しやすくなるのではと思います。

キックオフ 〜やることは3つだけ〜

キックオフの3ステップ

事前準備でメンバーを巻き込み始めていると、キックオフでやることはとてもシンプルになります。 今回のキックオフはPdMの師匠である山崎さんにリードしていただいたので、山崎さんがキックオフでやっていた3ステップを紹介します。

  1. 発射角度を決める:キックオフ宣言 なぜやるのかビジョンや仮説を語る
  2. 可能性を広げる:プロトタイプを見ながら、ディスカッション&アイディエーション
  3. 実現可能に収束:施策の一歩目と期日の決定

事前にメンバーを巻き込んでいたため、わずか30分のキックオフで、プロトタイプからアイデアディスカッションに時間を一番注ぐことができました。 更に、ディスカッションから革新的なアイデアも生まれ....そこに到達するための一歩目まで決めることもできて、とても創造的な場になりました。

目指す未来と、プロトタイプを通して現実の課題を行き来し議論できたので、メンバーの認識が合い、それぞれが目標に向い動きやすくなりました。 ここから少しづつ進化を重ねていき、紙カルテを超える最強の電子カルテを目指していきます。 ついに旅路が始まりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いままでキックオフについて深く考えたことはなかったのですが、今回やってみてプロジェクトはキックオフで始まるのでなく、その前からすでに始まっており、キックオフはチームの勢いを加速する一手段なのだと捉え方が変わりました。

その視点を持つだけで動き方が変わるのでぜひ意識してみてください!

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