エムスリーテックブログ

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ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2021に登壇しました

こんにちは! エムスリーエンジニアリンググループ QAチームの城本(@yuki_shiro_823)です。 これは エムスリー Advent Calendar 2021 の12日目の記事です。

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※写真はイメージです
前日は id:Hi_king による、「機械学習で逆ストリートビューを作り、写真から港区らしさを判定する」でした。

12/11(土)に行われたソフトウェアテスト自動化カンファレンス2021に「mablの導入と開発・QA間の協力体制」というタイトルで発表してきました! 当日の発表資料はこちらです。

speakerdeck.com

「ソフトウェアテスト自動化カンファレンス」とは

イベント概要はこちら。 testautomationresearch.connpass.com テスト自動化研究会さんが毎年開催しているテスト自動化に関するカンファレンスで、初心者向けの話から、経験者向けの話まで、多様な登壇者からの発表が聞ける機会です。

今回の発表はテスト自動化研究会のYouTubeチャンネルで公開されるそうなので、公開されたらリンクを貼っておきます。(公開いただいたのでリンク追加)

www.youtube.com

こちらのチャンネルでは昨年の発表なども見ることができ、とても勉強になるのでおすすめです! www.youtube.com

発表のサマリ

発表の内容を軽く紹介します。詳しくは資料の方をごらんください。

mablとは何か

ブラウザの操作を記録することにより、ローコードでテストケースの作成を行えるテスト自動化サービスです。記録によるテストケース作成やテスト実行に加え、AIを活用したオートヒーリングと画面崩れ検知の機能を備えています。

www.mabl.com

導入の経緯、実際に使ってみた所感

テスト実行に次のような課題を抱えており、解消につながるのではないかと考えて導入しました。

  • テスト実施、リグレッションに時間がかかっている(一部自動化できてないシステムもあった)
  • Seleniumなどでテスト自動化を行っていたが、自動テストの作成、メンテナンスが一部の知識のあるメンバーに集中してしまうため全体展開が進みづらい
    • 当社のQAチームメンバーには開発のバックグラウンドがない人もいる

課題となっていた点は、mablを使ってみて大部分が解消できたと感じています。特に以下の点が良いと思いました。

  • 体感では7~8割程度がレコーディングしたとおりに動かせる
  • 1~2ケース一緒に作れば初めて使うメンバーもすぐに使い始められる
  • waitやassertionの追加もGUIで提供されている機能で対応できる
チームから得られた協力

mablはとても便利ですがmablだけではどうにもならない問題もあり、テスト対象システムをテストしやすくするための協力がチームから得られて大変助かりました。私達の場合は以下の点に対応する必要がありましたが、チームメンバーがスピーディーに修正してくれ、うまく進めることができました。

  • 指定したい要素にidやnameがなく要素を特定できない
  • 繰り返し実行するためにデータを初期化/固定化する必要がある

今後導入を考えている方も「テスト対象システムがテストしやすくない場合、テスト対象システムの方に手を入れる必要がある」可能性を前提に置いて、チームの協力体制を事前に得ておくとスムーズに自動化が進みやすいと思います。

発表してみた感想

発表時は多くの方が聞きに来てくださってありがたかったです!当日の参加者はDiscordでコメントや質問を投稿していました。「開発チームからのサポートがすごい」などのコメントをいただいて、密かに自慢したいところなので嬉しかったです。また、自動テストでの要素の特定をどう行うかについて他の方のお話を聞け、私自身も勉強になりました。

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