エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

5年もののiOSアプリのフルSwift化が完了した話

こんにちは。エムスリー エンジニアリンググループの藤原です(※ 技術顧問の藤原さんとは別人です)。 医師・薬剤師向けプラットフォーム「m3.com」のiOSアプリの開発をしています。 メインはiOSですが、Androidやサーバーサイドを担当したりと色々とやっています。

iOS版「m3.com」アプリは2014年ファーストリリースで、フルObjective-Cで書かれていましたが、 2019年2月のリリースをもって、フルSwift化が完了しました。 今回はこれまでコツコツと実施してきた、Swift化周りの取り組みについてお話します。

f:id:m-fujiwara-m3:20190226123950j:plain

Swift = アマツバメ

(wokoti [CC BY-SA 2.0], ウィキメディア・コモンズより

続きを読む

サーバーレスでプライベートな STNS のバックエンド API を AWS で実現した話

お久しぶりです、エムスリーエンジニアリンググループ 兼 QLife エンジニアの園田です。

STNS という pam と連携可能な HTTP プロトコルを利用した Linux の認証機構があります。
通常は TOML でアカウント情報を管理するのですが、API のインターフェースが公開されているため、独自のバックエンドサーバーを構築して利用することも可能です。

https://stns.jp/images/stns-architecture.png

弊社 SRE の寺岡も独自のバックエンドを実装した記事を Qiita に投稿しています。

qiita.com

今回実装した STNS のバックエンドは、AWS の API Gateway + Lambda + DynamoDB で実現しました。
ただ、この構成もすでに既出記事がいくつかあり、そんなに珍しくもありません。

今回の実装のポイントは、API Gateway の Private エンドポイントで実装していて、特定の VPC や VPC エンドポイント経由でしか利用できないようにしていることです。

続きを読む

「入門 監視」を読んで見えてきた現状の課題と改善点

こんにちは、エンジニアリンググループ SREチームの高橋(@tshohe1)です。

「入門 監視」という本が各所で話題になっていますが、エムスリーのエンジニアリンググループでも予約購入していました!

www.oreilly.co.jp

監視というSREと非常に親和性の高いテーマの本だったこともあり、多くのSREメンバがこの本に目を通していたようです。 そこでぜひチーム内で感想を共有しようということになり、先日感想共有会が実施されました。

本記事ではそのときに挙がった感想を一部抜粋して公開したいと思います。

f:id:tshohe:20190225174145j:plain
モニターリザード

続きを読む

DroidKaigi 2019 アンケート結果&クイズ答え合わせ

こんにちは、エンジニアリンググループ・マルチデバイスチームの金丸です。

2月8-9日に行われた DroidKaigi 2019 ご参加の皆様、お疲れ様でした!

弊社はスポンサーとしては初参加でしたがとても楽しく、非常に勉強になるイベントでしたね! 各社ブースの出し物も様々な工夫が見られ、ブース担当者としても大変勉強になりました。
そして何よりお祭りの雰囲気が楽しすぎました…!

f:id:kanemaru-m3:20190214155804j:plain

さて、今回弊社ブースではアンケートとクイズを実施しました。 クイズはかなり激ムズで、前日に慌てて作ったので難易度調整が抜けてしまった感があります。(しかし後悔はしていない…!)

「結果はブログで発表します!」とお伝えしましたので、予告通りアンケート結果の公開とクイズの答え合せを行いたいと思います!

では、早速見ていきましょう!まずは2日間の集計結果から。

続きを読む

M3 DigiKar Rails5への道

エンジニアリンググループの@suusan2goです。現在は所属としてはAIチームで、機械学習以外のことを色々やっています。が、諸事情により少し暇になったので、弊社のクラウド電子カルテ「M3 DigiKar」チームに入ってRailsアップグレードをやっています。

今回の記事ではM3 DigiKar(以下デジカル)のRailsアップグレード(4.2 => 5.2)で、得られた知見をお話したいと思います。

続きを読む