エムスリーテックブログ

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どこでもKotlin #2 〜サーバーサイドKotlin特集〜 を開催しました! #m3kt

エンジニアの星川 id:oboenikui です。

2017/09/28にSpeeeさんのオフィスにて、弊社主催のKotlin勉強会である「どこでもKotlin #2 〜サーバーサイドKotlin特集〜」を開催しました。

エムスリーではAndroidの開発言語としてだけでなく、サーバーサイドでもKotlinを実戦導入しています。

「どこでもKotlin (通称どこコト)」は、そんなKotlinがアプリやサーバーサイドなどどこでも使える言語として、一部の会社だけではなくどこでも使われるようになって欲しい、という願いを込め、Kotlinを盛り上げるために約月1回の頻度で開催していく予定の勉強会です。

第2回目の今回は、サーバーサイドにフォーカスを当てた回として予告しており、発表3つ全てがサーバーサイドKotlinに関する内容となりました。 Kotlin勉強会で内容がサーバーサイドのみのものというのはあまり例がなく、弊社としてももちろん初の試みでしたが50人超の方々にお越しいただけました!

本記事では、当日の模様をお伝えします。

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なお、前回の模様はこのブログ立ち上げ前だったので、前原 id:maeharin の個人ブログにまとまっております。

maeharin.hatenablog.com

発表内容

KotlinとSpring BootとDoma2でAPIサーバーを作る

まずは前回に引き続き前原のKotlinを使ったSpring BootでのAPIサーバーの作成、そしてJSONのパーサー・オブジェクトマッピング用ライブラリであるJacksonやDBアクセスフレームワークDoma 2などをKotlinで使う話でした。

前回はマネジメント視点でのサーバーサイドKotlin導入に関する話でしたが、今回はより技術的な話でした。

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関連リンク

Demo github.com

Swagger CodegenAPIクライアントgem自動生成

次は、前原と同じチームの滝安による、SwaggerとKotlin連携の話。

Spring Frameworkを使ったサイトの実装からSwaggerのspecファイルを自動生成するプロセスにKotlinを導入した話と、その躓きポイントの解説です。また、その躓きポイントを克服したfull Kotlinの自作ライブラリ "Springfennec" も作ったそうです!

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関連リンク

Springfennec github.com

Demo github.com

黒べこ本の話 + Ktor試してみた

トリはご存知、長澤太郎のKtorの話と自著の新刊の宣伝 (^_^;) でした。

Ktorについて

KtorはKotlinの記法やコルーチンを用いることでよりシンプルに書けるように設計された、大部分がKotlinで書かれているJetBrains謹製のウェブフレームワークです。

現在、Kotlinで扱えるウェブフレームワークと言えばSpring、という風潮になってきていますが、シンプルな用途であれば今後取って代わる可能性のあるフレームワークだと考えられます。

今回はその導入についての解説でした。

新刊について

長澤太郎の新刊、「Kotlin Webアプリケーション」(通称:黒べこ本)は本日10/6に発売です!!

また、JetBrainsのDmitry Jemerov, Svetlana IsakovaによるKotlinの解説本、 "Kotlin in Action" の日本Kotlinユーザーグループによる翻訳本も10/31に発売予定です。

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関連リンク

Demo github.com

懇親会

懇親会ももちろん開催。Kotlin談義に花を咲かせました。

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なぜかおにぎりの山が…… f:id:oboenikui:20171003155310p:plain

前回同様、アプリからサーバーサイドまで、幅広いエンジニアにご参加いただきました! これも今後Kotlinがどこでも使われることに期待してのことだと思います。

弊社も今後もKotlinを盛り上げていく所存です!

次回「どこでもKotlin #3 〜秋のLT大会 その壱〜」は10/23開催!

どこコトの第3回目は5分または10分のLT形式でお送りします。 次回はどこコト初の、弊社社員以外の登壇者をお招きしてのLTとなります!

m3-engineer.connpass.com

実は#2参加者の中から次回登壇者を募っていたのですが、予想を超える多くの方に登壇を希望していただきました! 次回はその方々にご登壇いただく予定です。お楽しみに!

また、本ブログでも今後Kotlinについての動向・ノウハウを共有していく予定です。乞うご期待!

Enjoy Kotlin!!

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