エムスリーテックブログ

エムスリー(m3)のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

学生から見たエムスリー

初めまして。エムスリー2019年新卒内定者の金山です。今回は、学生という立場からエムスリーという企業について書きます。これから就活をされる方々の参考になれば幸いです。

簡単な自己紹介

私は東京大学大学院情報理工学系研究科に所属する修士課程2年生です。研究では主に画像認識・機械学習をテーマとしています。学部時代から3社ほどインターンを経験していましたが、本格的に就活の情報収集を始めたのは修士1年の6月くらいからでした。

インターンのきっかけ

就活を始めた当初、私は「エムスリー」という名前を一度も聞いたことがありませんでした。正確に言えば、ポストイットを作っている会社だと思っていました。(のちに、それはスリーエムだと知ることになる)

そんな折、新卒向けの求人イベントにてエムスリーの社員と接触する機会があり、話を聞くにつれ、もしかしたら面白い企業かもしれないと直感的に思いました。その後、他社と十分に比較検討した上で、ここでインターンすることを決めました。決め手としては、インターンの内容や時期を自分の最も興味のある/最も都合の良い時期にカスタマイズ可能だったことが大きかったように思います。

インターンから内定まで

8月に1ヶ月ほどAIチームにてインターンを行い、主に深層学習を用いた自動要約システムの開発を担当しました。インターン中は、西場さんという見かけ上は非常にストイックですが中身も大変ストイックな社員がメンターとしてついてくださり、大変刺激を受けました。

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左から私、当時メンターを担当した機械学習エンジニアの西場さん

業務内容としては、一言で言うと「Seq2Seqモデルを用いた自動要約の論文を読んで実装し、社内のデータで試す」というものでした。一見すると研究室でやっていることとあまり変わらないようにも思えますが、コードの品質や再現性を担保するための工夫や、実際にサービスに組み込むことを想定した実装など、普段と違った視点で深層学習を捉えることができとても新鮮でした。

このインターンを経て私はエムスリーという企業が大変気に入ったため、インターン後すぐに面接を受け、内定に至りました。選考を申し出てから内定に至るまではわずか2週間弱で、ベンチャーならではのスピード感を感じ取ることができました。私の場合は内定の直後に入社の意思決定をしたため、残りの大学院生活は就活のことは気にせず、やりたい勉強や研究・課外活動などを満喫しています。また、6月からは自分の希望通りAIラボという部署でインターンを再開する予定となっており、大変楽しみです。

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左からAIラボ所長の高木さん、私

エムスリーの特徴

さて、以下では私がインターン中に感じたエムスリーの特徴を3つ挙げます。(本当は8個挙げたのですが、ブログらしからぬ大作となってしまいそうなので3つに絞りました。)

少数精鋭のチーム

まず、第一の特徴として、1人のエンジニアが担当する業務が非常に幅広いことが挙げられます。これは、1チームあたりのメンバーが非常に厳選されていることに起因します。例えば前述の西場さんの場合、数学系の博士号を持っていながらも、業務としては理論の構築から論文実装・実サービスへのデプロイまで幅広く行っています。

ここで、「1人が担当する業務の幅が広い」ことの賛否に関しては議論の余地があります。私がここまで見聞きした感覚として、世の中には「専門に集中できる」ことを売りにする企業と、「幅広い業務をこなす」ことを売りにする企業の二種類が存在するように感じます。

これは私の価値観ですが、私は周辺領域まで含めて網羅的に理解することによってかえって専門性を高めることができると考えています。例えば機械学習の場合、理論を構築してそれを実際のサービスに組み込み、ユーザーからのフィードバックを得てなおかつビジネスにおける位置づけを理解することにより、実世界における機械学習をより深く理解できると考えています。

こうした理由から、各チームが最低限の人数で構成され1人1人が担当する業務の幅が広いエムスリーの体制は非常に魅力的に映りました。

立場にとらわれず、お互いを一人のプロとして対等に扱う

個人的には、「若い人でも正しい意見が通る組織かどうか、フラットな組織かどうか」は重視したいと考えていました。若いから・経験が浅いからという理由で発言権が無かったり簡単な仕事しか任されなかったりしたらつまらないです。そしてこの点でも、エムスリーは自分の希望にかなっていると感じました。

例えば、エムスリーでは年齢や立場に関係なく、能力のある人に相応の仕事が任されています。具体例として、新卒2年目で臨時CTOを務めた加藤さんの事例が好例です。

ただ、これだけでは不十分でしょう。エムスリーの良いところは、先輩社員が後輩に教えるだけでなく、逆に教わる姿勢も持っているという点にあります。例えば私はインターン期間中、自分の専門である画像認識の近年の知見に関していろいろと聞かれたり、社内勉強会で発表する機会を設けてもらったりしました。私は、takerでありながらgiverでもあり続けることで効率よく技術が身につくと考えているので、このような風土は大変居心地よく感じられました。

エンジニアであってもビジネス視点を身につけることができる

1つめの特徴とも関連しますが、エムスリーのエンジニアは技術だけでなくビジネスに対しても造詣が深いという特徴があります。例えば、ROI(投資利益率)を重視する考え方が根付いています。ROIを常に考えることは一見窮屈にも思えますが、エンジニアでありながらもビジネスに対する考え方も身につけたい私にとってはとても都合の良い環境だと言えます。加えて、各人が共通の指標を持って業務に臨むことにより、2つめの特徴として挙げた「正しい意見が通る組織」を実現しているとも言えます。

一方で、コストに見合ったリターンが見込めるのであればすぐに実行できる環境でした。

また、このような堅実な社風柄、がんがん人を採用して急激に規模を拡大するようなことは無いので、よくあるメガベンチャーのように突然環境や社風が変わってしまうことがない安心感があります。

終わりに

さて、ここで話を覆しますが、結局一番の決め手になったのは上記で挙げた特徴ではありません(!?)。最終的な決め手になったのは、「この人たちと一緒に働きたいと思えるか」という点でした。私のインターン期間中に特に深く関わってくださったエンジニアが3人いましたが、3人ともそれぞれ尊敬できる強みを持っていました。この人たちと仕事ができたらきっと楽しいだろうと確信しています。(そして、会社の規模的にも、一緒に働きたいと思った人たちと働ける可能性はかなり高いのです。)

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以上が、学生の目から見たエムスリーでした。インターンで実際に働いてみると、いろいろな人と関わることができ、多くの発見があります。もちろん、インターンや就活をするためだけに大学に行っている人はいないと思うので、どこでインターンするかはよく吟味する必要がありますが、エムスリーもその選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。私は留年して進路がエムスリーではなくM3にならないように研究をがんばります。

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